自民党の岸田文雄総裁が第100代首相に指名され就任、新内閣が発足した。就任会見で語られた内容については、新たな成長戦略や税制改正などが話題になったが、ほかにも話題になったのが「腕時計」だ。国家を率いるトップが身に着ける腕時計は、愛好家はもとよりいろいろな層から注目を集めることが多い。
岸田首相は外相時代から同じモデルの腕時計を愛用?
岸田首相が着用しているとみられるのが、セイコーの「アストロン」。言わずと知れた日本製で、同社によれば「アストロン」は世界初のGPSソーラーウオッチだという。腕時計愛好家らの推測では、岸田首相が着用しているのは33万円ほどのモデルとみられるという。
GPSが内蔵されているため、どこにいてもボタン操作でGPS衛星からの電波を受信、緯度・経度・高度の情報を取得することで現在地を特定し、すばやくその場所の正確な時刻を表示できる。
岸田首相は外相時代にもアストロンをつけて外遊していたとされる。当時と現在の報道写真を見ると、盤面の色や形状が異なっており、いくつかのモデルを所有していることが分かる。またプライベートではロレックスも着用していると報じられているなど、腕時計愛好家の一面もあるようだ。
菅前首相、安倍元首相は?
ちなみに菅前首相が着けていた腕時計もセイコー製とみられる。報道写真などからセイコーの「クレドール シグノ」のGCRA058という、定価は44万円とモデルだと指摘されていた。
クレドールはセイコーのラグジュアリーなモデルをそろえたシリーズで、菅前首相が着けていたのは、かつて秘書を務めた元通産大臣の小此木彦三郎氏から、横浜市議会議員の当選祝いとして贈られたものだという。
なお安倍晋三元首相は腕時計愛好家のようで、あらゆるブランドを着けていると報じられている。2016年のリオ五輪ではオメガのコンステレーションを着けていたが、普段愛用しているのは、やはり日本のブランド・セイコーだったという。
ほかにもセイコー製を愛用している議員は多いようだ。セイコー製が高品質ということもあろうが、国産ブランドを着用しているということがアピールにもなるのかもしれない。
海外ではロレックスが人気
日本の首相は日本のセイコー製を愛用しているが、海外ではやはりロレックスが人気のようだ。たとえば米国のバイデン大統領は、2021年1月に就任式がテレビで報じられた際、映った手元に着けられていたのがロレックス製の腕時計「デイトジャスト」だった。
デイトジャストは、上を見ればキリがない腕時計にしては決して超高価格とまでは言えない。たとえばスチール製2021年新作モデルが74万3600円、上位のゴールドのタイプでも139万8100円。
米国の大統領がロレックスを着けるのは別に珍しいことではない。前任のトランプ氏もそうだし、ケネディ、ジョンソン、レーガン各大統領も着用していた。ちなみに最初に着けたのはアイゼンハワー大統領とされる。
バラク・オバマ氏は、立候補前はスイスのタグ・ホイヤー、大統領任期中はシークレットサービスから提供された米国のブランド「ヨーグ・グレイ」を使っていたという。ただそんなオバマ氏も、大統領としての任期を終えた後、ロレックスの「チェリーニ」を着用しているのが目撃されている。これは最安のタイプでも160万円程度はするモデルだ。
このほかにも、クリントン、ジョージ・W・ブッシュ両氏は、米国のブランド「タイメックス」を着けていたという。両氏がつけていたモデルは分からないが、タイメックスは数千円から買える庶民的なメーカー。やはり在任中は高価格な腕時計は着けないようにする大統領が多いのだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・SEIKO Webサイトより(画像はイメージです、文中紹介した人物の着用モデルと異なる場合があります)
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