新入社員にとっての最初の恐怖は、「上司ガチャ」に失敗することだ。パワハラ上司の下で働くことになったら、精神的にかなりきつい。最終的に退職を切り出したくても、恐怖でなかなか言い出せないかも。そんなときには便利なのが「退職代行」。料金はどのくらい?
料金相場は25,000〜55,000円程度?
早速、退職代行サービスの料金を比較してみよう。
退職代行サービスの比較 | |
---|---|
企業・サービス | 料金 |
EXIT | 正社員・契約社員の場合:50,000円 アルバイト・パートの場合:30,000円 |
辞めるんです | 27,000円 |
Jobs | 27,000円 |
退職代行相談所 | 55,000円 |
SARABA | 25,000円 |
退職代行センター | 30,000円 |
料金を比較すると、サービスを提供する企業によってかなりバラツキがあることが分かる。比較した6社においては、料金が最も安いケースが「SARABA」で25,000円、最も高いケースが「退職代行相談所」で55,000円だった。
退職代行サービスの比較ポイント
実際に利用する退職代行サービスを選ぶ場合、しっかりと確認をしておきたいポイントがある。それが、弁護士などがしっかりとサービスに関わっているかどうかだ。弁護士以外が企業と交渉を行うと、弁護士法違反に問われる可能性があるからだ。
また、追加料金が発生するか、結果として退職できなかった場合の返金保証はあるか、相談回数に制限があるか、なども確認しておきたい。もちろん、料金が安い業者でもサービスが充実しているケースもあるが、料金だけで選ぶとあとで後悔しかねない。
若者の7人に1人程度が利用経験あり
では、実際に退職代行サービスを利用している人は、どのくらいの割合でいるのだろうか。こうしたことを調べた調査がある。就職情報サービスを展開するマイナビが転職者を対象に実施した調査だ。
2020年版の調査では退職代行サービスの利用経験者は5.0%だったが、2021年版の調査では利用経験者は8.7%まで増えている。「利用経験・利用意向あり」と回答した人も、25.7%から29.3%へと増加している。
ちなみに性別や年齢では、男性の20〜30代が最も利用経験者が多くなっている。2021年版の調査においては、20代で14.7%、30代で13.9%という結果が出ている。若い世代のおよそ7人に1人くらいの割合で、退職代行サービスを利用していることになる。
精神的に病んでしまう前に……
上司と良い関係が築けていない場合、退職を伝えるときのストレスは相当なものになる。精神的に病んでしまう前に、退職代行サービスの利用を検討するのも1つの選択肢だ。そんなときの参考材料になれば幸いだ。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・全国でガソリンが一番高い県はどこ?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・あの有名メーカーもコロナ倒産……負債額ワースト5
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・10月から時給と月給、給料が上がる人とは?
(2021年10月7日公開記事)