他人の家の家計の話は、ほとんど聞く機会がないはずだ。しかしもしあなたが主婦なら、ほかの主婦がどのくらいの金額を自分のお小遣いに充てているのか、気にならないだろうか。「働く主婦」と「専業主婦」でそれぞれ調査結果を紹介しよう。
働く主婦は「10,000〜30,000円」が最多
紹介するのは、お金に関するメディアを運営するタンタカ社が調べたデータだ。働く女性と専業主婦を合わせて500人にお小遣いの平均額などを聞いている。まず、働く主婦に対するアンケート結果は以下の通りだ。
「働く女性」のお小遣いの金額 | |
---|---|
お小遣いの金額 | 割合 |
0〜5,000円 | 11.3% |
5,000~10,000円 | 21.9% |
10,000〜30,000円 | 45.6% |
30,000〜50,000 | 16.9% |
50,000〜100,000円 | 3.1% |
最も割合が高かったのが「10,000〜30,000円」で45.6%だった。それに次ぐのが「5,000~10,000円」で21.9%。ちなみに「100,000〜200,000円」とかなり高額なお小遣いの人も1.3%おり、共働きならではの結果と言えるかもしれない。
続いて、専業主婦に対するアンケート結果も見ていこう。
専業主婦は「0〜5,000円」が最多
「専業主婦」のお小遣いの金額 | |
---|---|
お小遣いの金額 | 割合 |
0〜5,000円 | 32.6% |
5,000~10,000円 | 30.6% |
10,000〜30,000円 | 27.4% |
30,000〜50,000 | 7.6% |
50,000〜100,000円 | 1.8% |
専業主婦の場合、お小遣いの金額はぐっと下がる。最も多かった回答が「0〜5,000円」で32.6%にも上った。それに続くのが「5,000~10,000円」で30.6%。つまり、専業主婦の6割以上が10,000円以下のお小遣いということになる。
平均年収が下がっている日本経済の象徴?
ちなみにこのアンケート調査では、お小遣いの使い道ランキングも紹介されている。参考までに紹介しておこう。
お小遣いの使い道ランキング | ||
---|---|---|
順位 | 使い道 | 割合 |
1位 | 化粧品・スキンケア用品 | 18.8% |
2位 | 衣服・靴・バッグ・アクセサリー等 | 16.6% |
3位 | 菓子・スイーツ等 | 11.9% |
4位 | 交際費(ランチ・飲み会等) | 11.1% |
5位 | 美容院 | 10.1% |
それにしても、専業主婦の場合はお小遣いが5,000円未満という結果について、少し額が少なすぎると感じる人もいるのではないだろうか。家庭によって事情が異なるが、20年ほど前と比べると平均年収が下がっている日本経済を象徴しているのかもしれない。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
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