東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県の「街の住みここちランキング」で、東京都中央区が2年連続の1位に輝いた。23区以外でトップ10に入ったのは果たしてどの自治体(市区町村などの基礎自治体)だろうか?人気の理由とともに見ていこう。
トップ5は東京23区が独占、浦和が新たにトップ10入り
発表したのは大東建託 <1878> 。今回の調査「街の住みここちランキング2021<首都圏版>」は、1都3県に住む20歳以上の男女、2019・2020・2021年の合計16万5,302人を対象に調査したという。
現在住んでいる街の満足度を0〜100点の5段階で回答してもらい、その平均値を評点としてランキング化した。トップ10は次のとおりだ。(カッコ内は前年順位)
順位(前年) | 自治体名 | 評点 |
---|---|---|
1位(1) | 東京都中央区 | 75.9 |
2位(2) | 東京都文京区 | 75.6 |
3位(6) | 東京都港区 | 74.4 |
4位(3) | 東京都目黒区 | 74.4 |
5位(4) | 東京都渋谷区 | 74.1 |
6位(5) | 東京都武蔵野市 | 74.0 |
7位(9) | 千葉県浦安市 | 73.2 |
8位(8) | 千葉県印西市 | 73.1 |
9位(7) | 神奈川県横浜市都筑区 | 73.0 |
10位(14) | 埼玉県さいたま市浦和区 | 72.0 |
トップ5は東京23区が独占している状況だ。2年連続1位となった中央区は、都心部で交通・生活利便性が高い地域でありながら、下町風情ある点が評価された。
2位の文京区は、充実した教育施設・医療機関、静かさ・治安への評価が高い。3位の港区は、高級住宅街でありながら親しみやすさもある点が評価されたようだ。
吉祥寺が人気?の武蔵野市も根強い人気
6位にランクインしたのは武蔵野市。前年から1つ順位を落としたものの、住みたい街ランキングで毎年上位に入る吉祥寺があることが、23区以外でトップ10に入る理由かもしれない。
7位以降は千葉・神奈川・埼玉県からそれぞれランクインしたが、そのなかでも新たにトップ10入りした浦和区に注目したい。浦和区は埼玉県で唯一20位以内に入った自治体でもあり、生活利便性が高いだけでなく、都心に比較的アクセスしやすい点が評価された。
次に、トップ100のうち大きく順位を上げた自治体を見ていこう。
トップ100で大きく順位を上げた自治体の共通点は?
100位までを見ていくと、東京23区でランクインしなかったのは足立区と葛飾区だった。
また、前年と比べて20位程、もしくはそれ以上に順位を上げた自治体は次のとおりだ(カッコ内は前年順位)。
順位(前年) | 自治体名 |
---|---|
52位(86) | 神奈川県開成市 |
70位(88) | 東京都昭島市 |
79位(119) | 神奈川県伊豆市 |
82位(100) | 埼玉県戸田市 |
86位(105) | 千葉県成田市 |
99位(118) | 神奈川県大磯町 |
大きく順位を上げた自治体は、神奈川・埼玉・千葉県に多いことが分かる。今回新たにトップ10に入った浦和区を含め、東京以外の自治体の順位が上昇傾向にある背景には、コロナ禍における郊外移住の人気の高まりがありそうだ。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2021年10月15日公開記事)