もはやテレビのバラエティ番組にとって、外国人タレントは珍しいものではない。TBS系の「ここがヘンだよ日本人」あたりから増えてきた印象だ。一方、ほとんど知られていないが外国人タレントの年収。いくらくらいなのか。例えばジローラモさんの場合は?
有名な外国人タレントの年収は?
外国人タレントの場合、外国人も所属するタレント事務所に所属しているケースがほとんどだ。事務所を通じてテレビ番組に出て、タレント事務所からギャラを受け取る形となる。
ギャラをいくら受け取ることができるかは、タレント個々人の事務所との契約内容によって異なるが、過去にTBS系のテレビ番組「年収格差別!お金バラエティ ピラミッド」で、外国人タレントが自身の年収を告白するシーンがあった。2014年と少し前のデータだが、その内容を紹介しよう。
外国人タレントの平均年収 | |
---|---|
名前 | 年収 |
パンツェッタ・ジローラモさん | 1億円以上 |
カイヤさん | 3,000万円 |
ゾマホン・ルフィンさん | 840万円 |
ランディ・マッスルさん | 600万円 |
チャド・マレーンさん | 420万円 |
ボビー・オロゴンさん | 牛300頭 |
番組が放映されたのが2014年とやや時間が経っているものの、知名度が高い外国人タレントがどの程度の年収水準かよく分かる。番組で紹介されていた中では、ホリプロに所属するイタリア生まれのパンツェッタ・ジローラモさんが「1億円以上」でトップだった。
ちなみにアレムコプロダクションに所属するナイジェリア系タレントのボビー・オロゴンさんは、当時の平均年収は「牛300頭」とのことだ。一般的に牛1頭の価格は肉用牛で10万円程度、乳牛で50万円程度。つまり年収は3,000万円〜1億5,000万円ほどだろうか。
知名度がある程度あっても年収は低め?ただ本業がある人も多数
パンツェッタ・ジローラモさんやボビー・オロゴンさんなど、売れっ子になれれば年収はかなりの金額になるが、知名度がそこそこ高くても日本人の平均年収とほぼ同水準のケースも多い。
2014年当時の日本人の平均年収は415万円で、現在もお笑い芸人として活躍するチャド・マレーンさんの当時の年収は420万円と紹介されている。もっと知名度が低めの外国人タレントは、日本人の平均年収を下回るケースがほとんどだろう。
ただし外国人タレントとしてテレビに出演している人の多くが、ほかに本業を持っていたりビジネスをしている実業家であるケースが多い。タレントの仕事だけでは収入が足りないからだ。語学講師や歌手のほか、日本人と同じように普通の会社員として働いているケースもある。最近では、芸人の厚切りジェイソンさんがIT企業の役員であることも話題になった。
国際化が進めばもっと年収は上がる?
日本は島国ということもあり、国内に住んでいる外国人の数がそもそも少ないが、日本を含め世界でグローバリゼーションが加速する中、日本のテレビの世界でも外国人が活躍するシーンはもっと増えていくような気がする。
そうすれば外国人タレントの年収はもっと上がっていくのだろうか。気になるところだ。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・taka / stock.adobe.com(画像はイメージです)
【関連記事】
・全国でガソリンが一番高い県はどこ?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・あの有名メーカーもコロナ倒産……負債額ワースト5
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・10月から時給と月給、給料が上がる人とは?
(2021年10月15日公開記事)