マクドナルド、バイト店員の年収を計算してみた──東京・沖縄を比較

2021/12/18 07:45

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高校生のアルバイトの定番といえば「マクドナルド」<2702>だ。スタッフに対する教育や研修制度がしっかりとしており、就職活動でも好印象を持ってもらいやすいバイト歴だ。そんなマクドナルドでアルバイトとして働くと、年収はどのくらいになるだろう。 東京都と沖縄県で比較 マクドナルドのアルバイトの時給は店舗によって

高校生のアルバイトの定番といえば「マクドナルド」<2702>だ。スタッフに対する教育や研修制度がしっかりとしており、就職活動でも好印象を持ってもらいやすいバイト歴だ。そんなマクドナルドでアルバイトとして働くと、年収はどのくらいになるだろう。

東京都と沖縄県で比較

マクドナルドのアルバイトの時給は店舗によって異なるが、都道府県別にみるとほかのチェーン店と同様、最低賃金が低い地域ではアルバイトの時給も低く、最低賃金が高い地域ではアルバイトの時給も高いという傾向がある。

厚生労働省の調べによると、2020年度の都道府県別の最低賃金で最も金額が高いのが「東京都」で1,041円、最も低いのが「沖縄県」と「高知県」で820円となっている。そこで今回は、東京都と沖縄県のマクドナルドで比較してみよう。

東京都と沖縄県のマクドナルドの時給の違い
都道府県時給最低賃金
東京都1,050以上〜1,200円以上1,041円
沖縄県820円以上820円
(出典:マクドナルドの求人情報)

時給を比較すると、東京都では「1,050円以上」「1,100円以上」「1,200円以上」というケースがあり、時給1,100円以上で募集している店舗が多いようだ。いずれにしても、どの店舗も東京都の最低賃金よりは時給は高くなっている。

一方、沖縄県では最低賃金の820円の時給でスタッフを募集しているケースがほとんどだった。

フルタイムで働いた場合の日給・月収・年収

続いて、東京都で働く場合の時給を1,100円、沖縄県で働く場合の時給を820円とし、日給・月収・年収を算出してみよう。

1カ月で20日間、毎日休憩を除いて8時間、早朝や深夜時間帯を除いて働いたとすると、所得税などが差し引かれる前の給与の額面金額は、東京都と沖縄県でそれぞれ以下のように計算できる。

 「東京都」での試算「沖縄県」での試算
日給1,100円×8時間=8,800円820円×8時間=6,560円
月給8,800円×20日=176,000円6,560円×20日=131,200円
年収176,000円×12カ月=211万2,000円131,200円×12カ月=157万4,400円

東京都は約211万円、沖縄県は約157万円という結果が出た。ちなみに、ここから所得税などが差し引かれるため、実際の手取りは個人差があるが、2割程度少なくなる。

バイト先を探しているなら……

マクドナルドに関しては、ほかのチェーン店に比べて昇給のチャンスが多いことも、最後に触れておきたい。ある店舗では、1年間に2回の時給査定でスタッフの75%が時給アップしているという。頑張りをしっかり評価してくれるのが、マクドナルドの良い点と言えそうだ。

マクドナルドのアルバイト店員になると、メニューを3割引で購入できるほか、映画館の割引で利用できるといった福利厚生も充実している。もしあなたがいまアルバイトを探しているなら、マクドナルドは有力な選択肢かも?

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・shima-risu / stock.adobe.com(画像はイメージです)

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