1世帯当たりの電気料金の平均額は、都道府県によって2倍以上の開きがあることを知っているだろうか。あるデータでは、最も高い県では1カ月1万2,000円台で、最も安い県では1カ月5,000円台だ。なぜこのような差が生まれるのだろうか。

1世帯あたりの電気料金ランキング

光熱費に関する情報サイト「電気プラン乗換コム」は、総務省統計局の「家計調査」を参考に、都道府県別の1世帯あたりの1カ月の電気料金の平均額を算出している。2019年度の家計調査を基に算出した結果は以下の通りだという。

1世帯当たりの1カ月の電気料金が最も高いのは福井県で1万2,383円、最も安いのは福岡県で5,944円だ。福井県は福岡県に比べて約2.1倍も高い。ちなみに全国平均は9,100円となっている。

なぜ都道府県によって差が生まれるのか？

なぜこのような差が生まれるのだろうか。結論を言えば、1世帯当たりの平均人数の差や、その地域の電力会社の電源構成の違いなどが影響している。

電気料金が最も高い福井県がある北陸地域は、全国的にみて1世帯の平均人数が多めの地域だ。世帯人数が多い分、1世帯当たりの電気代も高くなる。

また各地方の電力会社の発電の電源構成によっても変わってくる。発電コストが高めの「石油火力」による発電比率が多いと、その電力会社の電気料金は高くなりがちだ。

あなたの家より高い？安い？

電気プラン乗換コムでは、世帯人数別の電気料金の全国平均も紹介している。1人暮らしだと5,700円、2人暮らしだと9,654円、3人暮らしだと1万1,116円、4人暮らしだと1万1,761円だそうだ。

もうすぐ電気代が気になる冬が訪れる。この機会に、あなたの家の電気代が都道府県別や世帯人数別の平均額より高いか低いか、比較してみてはいかがだろうか。

文・岡本一道（経済ジャーナリスト）
編集・dメニューマネー編集部

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（2021年10月17日公開記事）