世界の消費者が選ぶ人気企業ランキングが発表され、トップ100には日本企業7社がランクインした。トップ10には、ロレックスやフェラーリ、ウォルトディズニーなどが入ったが、1位は「LEGOグループ」だった。上位には他にどんな企業が入ったのだろうか。
サステナビリティが重要な評価指針に
このランキング(『2021 Global RepTrak 100』)は世界15ヵ国の消費者が、年間収益20億ドル(約2,268億5,115万円)以上の企業約2,000社を対象に「このブランドの商品・サービスを買いたい」「この企業で働きたい」といった観点から選んだもの。トップ100までが決まっているが、そのうちトップ10を見てみよう。
順位(2020年順位) | 企業名 | 本社 | スコア |
---|---|---|---|
1(1) | LEGOグループ | デンマーク | 80.4 |
2(3) | ロレックス | スイス | 79.6 |
3(4) | フェラーリ | イタリア | 78.8 |
4(9) | ボッシュ | ドイツ | 78.1 |
5(20) | ハーレーダビッドソン | 米国 | 78.1 |
6(14) | キヤノン | 日本 | 77.6 |
7(8) | アディダス | ドイツ | 77.6 |
8(2) | ウォルトディズニーカンパニー | 米国 | 77.5 |
9(5) | マイクロソフト | 米国 | 77.1 |
10(11) | ソニー | 日本 | 77.0 |
2年連続で首位を維持したLEGOは国際的なスケールで企業評価の向上に努め、3年連続でスコアを上げた。
2021年版では、新たな評価項目に、コロナ禍で関心が高まっているESG(環境・社会・ガバナンス) やサステナビリティ(持続可能性)への取り組みや、パンデミックへの対応などが入った。首位のLEGOも、今後3年間で最大4億ドルをかけて、サステナビリティと社会的責任の取り組みを加速させるという。
日本企業の評価は二極化?
日本の企業は2年ぶりにトップ10に返り咲いたソニーとキヤノンを含め、合計7社がトップ100に選ばれた。
しかし前年からランクを上げたパナソニック(58位、10ランクアップ)、ホンダ(81位、4ランクアップ)に対し、下げた企業も。任天堂(21位、4ランクダウン)は4つ、富士フイルム(99位、32ランクダウン)には厳しい結果といえる。トヨタ(66位)は変動なしだった。
新たに18社がトップ100入り 注目の企業は?
トップ100に新たに選ばれた18社には、たとえば次のような企業がある。
スポティファイ(29位)
ペイパル(34位)
シャネル(33位)
スペースX(43位)
バーバリー(83位)
プラダ(84位)
エルメス(88位)
その一方で、ネットフリックスやインテルのように圏外落ちした企業もある。Withコロナが企業の在り方から世界経済、消費者の生活や価値観まで多様な面で変化を促している現在、2022年のランキングでは順位がさらに大きく入れ替わっても不思議ではないだろう。
文・アレン琴子(英国在住のフリーライター)
編集・濱田 優(dメニューマネー編集長)
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(2021年10月18日公開記事)