東京都杉並区の浜田山は、「日本一ポルシェが売れる街」といわれている。それはなぜなのだろうか。

「浜田山」は他の高級住宅街より家賃相場が安め

世田谷と同様にセレブが多く住む街として知られる浜田山だが、他の高級住宅街と比べると家賃相場が高くないといわれている。

浜田山駅には京王井の頭線が通っており、渋谷に直通約14分で行ける好アクセスで、駅周辺には商店街やスーパー、飲食店が一通り揃っているため生活利便性は良さそうだ。

杉並区に進学校が多いことや、自然を感じられる公園や緑地が多いことなどから、ファミリー層に特に人気がある地域だという。

しかし、東京に数多く点在する高級住宅街のなかでも、浜田山がポルシェが一番売れる街とされる理由は何なのだろうか。

高級車「ポルシェ」が日本一売れる理由とは

浜田山にはポルシェの販売店があり、その立地条件が理由にあるようだ。

というのも、1世帯当たり所得・金融資産の推計結果において、全国の主要私鉄沿線で見た場合に、井の頭線沿線がトップになったことがある（2008年、野村総合研究所調べ）。実際、井の頭線沿線には吉祥寺や久我山、永福町といった複数の高級住宅街が存在する。

こういった立地条件から、浜田山に暮らす人だけでなく周辺の高級住宅街に暮らす人もポルシェ販売店に来店しやすく、良く売れていると考えられる。

文・廣瀬優香（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部
画像・Gaschwald / stock.adobe.com（画像はイメージです）

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（2021年10月26日公開記事）