菓子メーカーのロッテ、スマホや家電のサムスン、自動車の現代など、日本でも広く知られている韓国企業はいくつもあります。こうした超有名な企業以外にも、日本に進出している韓国企業は意外とあります。
パク・ソジュンがCM出演する冷凍餃子の「ビビゴ」
「梨泰院クラス」のパク・セロイ役で知られる俳優パク・ソジュンが冷凍餃子(マンドゥ)のCMに出演する食品メーカー・ビビゴ。同社は2010年と創業してまだ十年強ですが、当初からK-FOODの世界化を目指しており、冷凍餃子は今や世界70数カ国で販売、売り上げは2000億円以上といいます。
ビビゴはCJ グループ傘下で、同グループは日本のエバラ食品工業と合弁企業を設立、「キムチ」「スンドゥブチゲの素」「キムチチゲの素」などを販売しています。
チャパグリは映画「パラサイト」にも登場。辛ラーメンの「農心」(ノンシム)
「辛」と大きく書かれたパッケージのインスタントラーメンなら誰もがみたことがあるでしょう。その「辛ラーメン」のメーカー農心(ノンシム)も韓国企業です。辛ラーメンのまろやかバージョン「辛ラーメン ブラック」は米NYタイムズ紙が世界最高のラーメンに選定しました。
農心は1965年にロッテグループの創業者の弟が創業、1986年に販売開始された「辛ラーメン」は2016年には1兆600億円の売上を記録、世界100ヵ国以上で販売されています。
アカデミー賞受賞作の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の劇中で登場した「チャパグリ」も人気商品の一つです。
シェアナンバーワンのキムチメーカー、宗家キムチの「大象」(デサン)グループ
韓国人のソウルフード「キムチ」は世界80ヵ国以上に輸出され、そのうち49.2%は日本向けだそうです。
数あるキムチのメーカーの中でも「宗家のキムチ」はすべて韓国産の材料を使い、大量生産でも手作りのように美味しく30年以上、韓国内でのシェア一位を誇っています。「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギがCMキャラクターを務めていることでも知られています。
同社は1956年に調味料の会社として創業、キムチに含まれる乳酸菌が免疫力の向上などに効用がある事に注目、2017年にはキムチを発酵させる菌の開発に成功し特許を取りました。「紅酢ホンチョ」のほか、コチュジャンなども提供しています。
日本で支持される韓国食品メーカーはロッテだけじゃない
メーカーの名前は知らなくても、辛ラーメンやチャパグリのことを知っているという人はいるのではないでしょうか。もしかしたら食卓にあがったキムチは「宗家のキムチ」かもしれません。日本で支持される商品やサービスを提供している食品メーカーはロッテだけではないのです。
文・金舜華(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
幸せ侍 / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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(2021年10月26日公開記事)