東京23区の住宅地における基準地価(7月1日時点)が発表され、世田谷区の地点が下落率ワースト10を独占していることが分かった。23区の住みたい街ランキングで上位に入ることも多い世田谷に、一体何があったのだろうか?
地価が下がる「世田谷」に日本一多く存在するものとは……
地価調査で対象となった23区内の住宅地は352カ所で、地価が下がったのは28カ所、そのうち半数の14カ所が世田谷区内だった。
そんな世田谷に日本一多く存在するのが、4万9,070戸の空き家だ(2020年1月時点)。空き家が最も多い地域が23区内に存在することに、驚く人もいるだろう。
世田谷に空き家の多い理由の一つが、時代と共に変化した物件選びの条件だ。
世田谷では昔から、「駅から遠い物件ほど閑静で良い」という風潮が強かった。しかし、年々共働き世帯が増加するにつれ、通勤や買い物などの生活利便性の面から、駅に近いことを物件選びの条件とする人が増加傾向にあり、駅から遠い物件も多い世田谷は敬遠されているようだ。
穴場探しのチャンス?
空き家が増えて地価も下がっているからといって、世田谷区が、マイホームを手に入れるのに手頃な街になったかといえば、決してそういうわけではない。
ただ、昨今のテレワークの普及などで、駅より少し遠くても、自然があり落ち着いたところで暮らしたいと考える人も増えてきたこの機会に、世田谷の物件価格をチェックしてみるのも良いかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2021年10月27日公開記事)