会社員の平均給与が2年連続で減少しました。一方、年収700万を超える好調な業種もあります。皆の「給与事情」はどうなっているのでしょうか?
会社員の給与は2年連続減、平均433万円
2020年の会社員の平均給与(賞与含む)は433万で、2年連続で減少しました。平均給与が減少した理由は、均給与の内訳に隠されています。
年 | 給与・手当 | 賞与 |
---|---|---|
2018年 | 371万 | 70万 |
2019年 | 366万 | 70万 |
2020年 | 369万 | 65万 |
2020年冬のボーナス事情を見ると、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは7割削減、JALは8割削減、ANAにいたっては0円でした。新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がボーナスをカットしたことが平均給与を下げたと考えられます。
給与と違い、賞与には支給義務がありません。そのため、業績が悪化すると、企業は賞与を削減してコストダウンをはかる傾向があります。仕事を選ぶ時は、年収だけでなく、基本給と賞与の配分にも気を配りましょう。
年収700万円超の業種はどこ?
平均給与が減少する中、好調な業種もあります。業種別の平均給与TOP3を見てみましょう。
順位 | 業界 | 平均年収 |
---|---|---|
1位 | 電気・ガス・熱供給・水道 | 715万 |
2位 | 金融・保険 | 630万 |
3位 | 情報通信 | 611万 |
1位のインフラ系はコロナ禍でも堅調で、平均給与は700万超です。平均賞与は、1位と2位が140万超、3位が100万超でした。平均給与が600万を超えるのも、平均賞与が100万を超えるのも、全14業種の中でTOP3のみです。
一方宿泊・飲食サービスは、平均給与251万、平均賞与13万で、全業種で最も少ない結果でした。業種間で大きな差が開いていると分かります。
男性300万円台、女性100万円台が最も多い
平均給与433万に対して「そんなにもらっていない」と感じる方も多いでしょう。平均給与には役員報酬が含まれており、上振れした可能性があります。
最も人数の多いボリュームゾーンを見ると、男性が300万超 400 万以下、女性が100 万超 200万以下です。
調査には厳しい給与事情が表れていますが、収入を得る方法は給与だけではありません。副業や投資など幅広い選択肢に目を向けつつ、資産形成を考えましょう。
文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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(2021年10月27日公開記事)