大学生のアルバイトの定番といえば「家庭教師」が挙げられるが、どの大学に所属しているかによって時給はかなり違ってくる。東京大学やMARCHなどと、さらに入試偏差値でもっと低い大学では、どの程度時給が異なるのか。比較してみよう。
大学別の家庭教師の平均時給は?
教育関連のアルバイト情報メディア「t-news」は2021年6月、家庭教師のアルバイトをしている同メディアの会員を対象に実施した調査の結果を発表した。この調査では会員に所属大学と時給を聞き、大学別の家庭教師のアルバイトの平均時給を算出している。
その結果が以下の通りだ。
所属大学 | 平均時給 |
---|---|
東京大学 | 3,102円 |
早稲田大学・慶應義塾大学 | 2,060円 |
MARCH・関関同立・国公立大学 | 2,020円 |
その他 | 1,745円 |
東京大学だと平均時給は3,000円を超え、早稲田大学や慶應義塾大学、MATCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)に含まれる各大学は2,000円台前半だ。
もっと偏差値が低い大学──最近ではFランなどという呼び方もあるようだ──は、この調査では「その他」に含まれているとみられ、平均時給は2,000円には届かない。
私立難関大学でも平均時給は意外と低め?
こうした大学別の平均時給を見て、「意外とそんなにバイト代が高くないんだな……」と感じた人もいるかもしれない。
もちろんコンビニや飲食店のアルバイトよりは高めだが、私立難関大学の学生でも2,000円程度だ。アルバイト情報誌をめくれば、時給2,000円のアルバイトが見つからないわけではない。
しかし、ある条件が揃うと家庭教師のアルバイトの時給は途端にかなり高くなる。
3つの条件が揃うと時給1万円も?
その条件とは、所属する大学の偏差値が高いことはもちろんだが、レアな各部に所属する学生であることや、個人契約であることなどが挙げられる。
時給が上がる3つの要素
・偏差値が高い大学の学生であること
・レアな学部に所属する学生であること
・個人契約であること
レアな学部とは、医学部などのことを指す。個人契約の方が時給が高くなるのは、家庭教師を派遣する企業の取り分が差し引かれないからだ。
そのため、「医学部」に所属する「東大生」が「個人契約」で家庭教師のアルバイトをする場合、時給が5,000円、さらには時給1万円というケースもある。
時給2万円の人も存在する?
同じ家庭教師のアルバイトでも、所属する大学やそのほかの要素によってかなり時給に差が出ることが分かった。
ちなみにプログラミングや英語に関して卓越したスキルを有した大学生の場合も、時給がかなり高いケースがある。もしかすると時給2万円の人も存在するかもしれない?
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
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(2021年10月31日公開記事)