「お金持ちは筋トレ好き」は真実なのか?

2022/01/22 20:15

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「お金持ち」と「筋トレ」。この2つには相関性があるとよく言われているが、果たして本当なのだろうか。もし本当であれば、なぜ相関性が生まれるのか。過去に行われた調査結果などから、真実に迫ってみよう。 アメリカの学術誌に載ったある調査結果 アメリカで発行されている学術誌「Journal of Labor Research」で

「お金持ち」と「筋トレ」。この2つには相関性があるとよく言われているが、果たして本当なのだろうか。もし本当であれば、なぜ相関性が生まれるのか。過去に行われた調査結果などから、真実に迫ってみよう。

アメリカの学術誌に載ったある調査結果

アメリカで発行されている学術誌「Journal of Labor Research」では、労働や労使関係に関する論文や研究結果が掲載されており、2011年にある調査研究が掲載されて話題になった。運動と収入の相関性をテーマにした調査研究だ。

この調査は1万2,000人を対象に行われ、運動を定期的にしている人としていない人の収入を比べると、運動を定期的にしている人の方が収入は6〜10%以上高いという結果となった。

この調査でいうところの「定期的な運動」とは、週に3回以上、1回20分以上の運動をしていることを指す。男性で比較すると収入は6%以上、女性で比較すると収入は10%以上違っていたという。

身体や精神への良い影響が「成功」を呼び込む

なぜこのような結果となったのか。この調査研究では、運動が身体機能や精神状態などに良い影響を与え、その結果として高い収入に結びついたのではないか、と仮説を立てている。

考えてみれば当然のことかもしれない。仕事やビジネスで成功するためには、メンタルを含む体調の管理は必要不可欠な要素だ。運動は体調管理に役立つことは言うまでもなく、もちろん筋トレも運動であるがゆえ、年収の多さと相関が生まれやすいということなのだろう。

筋トレでは「ビジネススキル」も養われる

さらに言えば、筋トレで得られるものは身体や精神の健康だけではない。「タイムマネジメント」や「論理的な思考」といったビジネススキルをも養う。

筋トレの効果を最大化するには、食事からどれくらい時間を空けてトレーニングするかや、どのトレーニングをどのくらいインターバルをあけて何分するかなど、時間に関する感覚が不可欠だ。ビジネスにおいても当然、時間に関する感覚は無くてはならない。

また、やみくもに筋トレをしても効果はなかなか出ない。どの筋肉をつけるために、どんなトレーニングをするべきか、論理的な思考が求められる。仕事で成果を出したいときと筋トレで成果を出したいときでは、頭の使い方が似ているわけだ。

筋トレでビジネスの成功確率を高めてみては?

こうしたことを考慮すると、筋トレと収入には少なからず相関性があることも納得できる。もちろん、筋トレをすれば必ずお金持ちになれるわけではないが、少なくとも仕事やビジネスの成功確率を高めることにはつながるだろう。

お金持ちになりたい野望があるなら、あなたの日々のルーティンに筋トレを加えてみてはいかがだろうか。

(2021年11月6日公開記事)

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

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