将棋の藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖)は、竜王戦で豊島将之竜王に挑戦して勝利した。この勝利により、羽生善治九段の最年少記録22歳9カ月を更新し、19歳3カ月で4冠を達成した。8大タイトルをすべて制覇すると、優勝賞金は合計いくらになるのだろうか。
各タイトルの優勝賞金
タイトル保持者と挑戦者が争う8大タイトルには、序列(格付け)が存在し、賞金や対局料によって決まる。そのため、賞金や対局料が変われば序列も変わる。
各タイトルの賞金はどれほどなのだろうか。賞金が公表されているのは竜王戦のみだが、現時点の序列およびネット上の情報などから推測される賞金は、次のとおりだ。
序列 | タイトル名 | 賞金(竜王戦以外は推定金額) |
---|---|---|
1 | 竜王 | 4,400万円 |
1 | 名人 | 2,000〜2,500万円 |
3 | 王位 | 700〜1,000万円 |
4 | 王座 | 500〜800万円 |
5 | 棋王 | 500〜600万円 |
6 | 叡王 | 300〜600万円 |
7 | 王将 | 300万円 |
8 | 棋聖 | 300万円 |
日本将棋連盟は、竜王戦の賞金4,400万円が将棋界最高であるとしている。今回勝利した藤井4冠も、この賞金を獲得したことになる。
竜王戦の賞金が最も高くなっている一方で、名人戦は棋戦のなかで最も長い歴史を持つ。ファンの間ではどちらの格が高いかで意見が分かれるというが、ほかの棋戦の賞金と比べても、この2つが別格であることは間違いないようだ。
8大タイトル全制覇で「賞金」はいくら?
8大タイトルをすべて制覇すると、賞金は合計9,000万円〜1億500万円ほどになる。なお、この金額はあくまで8大タイトルの賞金の合計だ。朝日杯将棋オープン戦、銀河戦などのほかの棋戦で優勝すれば、さらに多くの賞金を獲得できる。
また、タイトル全制覇といえば、1996年に7冠を達成した羽生九段の名が上がるが、当時は叡王戦がタイトル戦に含まれていなかった。
2017年に叡王戦がタイトル戦に昇格して以来、8冠制覇者はいないため、藤井4冠をはじめとする棋士が今後達成することになるのか注目したいところだ。
(2021年11月18日公開記事)
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・11月は残業減らすとボーナスが増えるって本当?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・「預金がおろせない?」銀行員が教える、親の生前にやるべき3つのこと
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・「無料で保険に入れます」クレカ会社から封筒がくる理由
【訂正のお知らせ】ヒューリック杯棋聖戦についての説明に誤りがありましたので訂正いたしました。