ガソリン、牛丼、ジャムなど値上げのニュースが相次いでいます。値上がりへの対策として貯蓄、貯金をしている人も多いでしょう。特に貯金を「コツコツ」やっている人は少なくないはずです。
しかし、コツコツとお金を貯めるだけでは「お金の価値は下がっていく」のです。
なぜお金を貯めるだけではお金の価値は下がってしまうのか?
値上がりとは、1000円で買えていたものが1000円で買えなくなることです。たとえば11月に1000円だった商品が12月に1200円になったとしましょう。値段は20%高くなり、逆にお金の価値はそれだけ下がったことになります。11月の1000円に200円を足さないと同じものが買えないからです。
日本は長らく物価が低いままですが、これがいつまでも続くわけではないはずです。今後商品の値段だけでなく社会保障費も上がる可能性は十分あります。
このままお金を貯めるだけでは、値上がり後に苦しくなるかもしれません。銀行の金利はとても低いので、物の値上がりのようには増えていかないからです。
目減りを防ぐ方法(1)各種控除や減税制度を使い切る
目減り分の穴埋めとして「減税制度」を使い切りましょう。
たとえば住宅ローン控除や、対象の医薬品を年1万2000円以上買ったら使える「セルフメディケーション減税」などです。
災害にあった年は確定申告で雑損控除を受けられ、iDeCoの掛金は全額、所得控除になります。
このように、支払う額を減らしたり、戻ってくるお金を増やしたりする仕組みを駆使するのです。
目減りを防ぐ方法(2) つみたてNISAを取り入れる
「増やせと言っても投資や運用は難しそう」という人も多いはず。そういう人には、まず「つみたてNISA」が始めやすいでしょう。
これは毎月、投資信託で積み立てをするもので、メリットとして利益分の税金がゼロになります。
毎月の積立額を減らすのも払い出すのも自由で、余裕のある時は年40万円の枠内で入金もできます。
目減りを防ぐ方法(3)ふるさと納税で寄付金控除
もう一つは方法(1)にも関連しますが、楽しみながらできる「ふるさと納税」です。
自己負担2000円で、全国各地の特産品など数千円から数万円の返礼品を受け取れる寄付金控除です。牛肉、お米、果物などから、工芸品や家電まで、主にその土地で作られているものをお得に手に入れられます。
寄付先が5カ所以内なら確定申告も不要で、手続きも簡単です。
お得な方法を実践して資産の目減りを防ごう
今の金利ではコツコツ銀行にお金を貯めていても報われません。それならできるだけお得になる方法にチャレンジしてみましょう。
(2021年11月20日公開記事)
文/編集・dメニューマネー編集部
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