タレントのヒロミさんが自身のYouTubeチャンネル「Hiromi factory チャンネル」で、平成を代表する日産自動車 <7201> の名車「スカイライン32GT-R」を購入したことを明らかにした。初代発売から50年以上が過ぎた今も、「スカイラインGT-R」はカリスマ的人気を誇り、5000万円を上回るものもあるという。なぜそこまでの人気を誇るのだろうか。
ヒロミさん購入のきっかけはTV番組のロケ
ヒロミさんはテレビ番組の収録で訪れた新潟県の旧車、ビンテージカー、各種パーツを扱うショップ「ワイズスクエア」(燕三条)でを訪れたという。
11月20日に公開された動画「【必見】お宝!スカイライン32GT-R 勢いで新潟に見に行ってみた~」では、購入を決めた時を、「ノリで『これイイね。売ってください』って」と伝えて即決したことを明かした。この日は購入したGT-Rを引き取りに来たとみられ、GT-Rに試乗するシーンも。
値段などは明かされていないが、ヒロミさんはそのGT-Rの特にR32やR34の人気ぶりに触れ、それなりの値段だったことをほのめかした。
「ハコスカ」「ケンメリ」スカイラインGT-Rシリーズはなぜ人気?
そもそもGT-Rシリーズの歴史は、1969年に三代目スカイラインの特別モデルとして発売された初代から始まる。1999年に発売された5代目まで存在している。
第一世代
初代……前期PGC10型(1969~70年)・後期KPGC10型(1970~72年)*通称ハコスカ
2代目 ……KPGC110型(1973年)*通称ケンメリ
第2世代
3代目……R32型(1989~94年)
4 代目……R33型(1995~98年)
5代目……R34型(1999~2002年)
人気No.1は「R32型」
いずれのシリーズも価格が上がり続けているが、その中で圧倒的な人気を誇るのは、RB26DETT型ツインターボエンジン搭載の「R32型」だ。ヒロミさんが購入したのもまさにこのR32。
馬力はカタログ値で280程度だったが、わずかにチューニングするだけで、400馬力まで引き上げられるスーパースポーツカーだった。
発売当初の新車価格は450万円前後で、高騰前は状態のそれ程良くない中古車ならば、数十万円台で入手できたが、スカイラインGT-Rシリーズを中古車サイトで検索してみると、3000万円台のものも多数ある。
価格高騰が止まらない4つの理由
価格高騰が止まらない理由として、以下の4つが挙げられるという。
・ 国境と世代を越えたカリスマ的ブランドネーム
・ 希少性が高い
・ 「25年規制」の解禁で米国のマニアが買いやすくなった
・ 人気映画「ワイルドスピード」シリーズやYouTubeが影響
日産スカイラインは既に国際的ブランドネームになっている。英BBCの自動車番組「トップ・ギア」でも、「日本を象徴する車」のNo.1に選ばれている。
既にいずれのシリーズも数十年前に生産が終了しており希少性が高い。そのため市場に出回る数は増えず、「ケンメリ」は生産台数も少なく、「幻のGT-R」として世界のコレクター間で神聖化されており、5000万円の値が付けられるものもあるという。
このほかにも、アメリカの「25年規制」が解禁された影響も大きい。これは、原則として右ハンドル車の輸入が禁止されている同国で、製造から25年経過した車両はFMVSS(連邦自動車安全基準)の制約を受けることなく、輸入や販売、登録ができるという規制だ。
現在、解禁対象となっているのは、初代~R33型。2014年にR32型の輸入が解禁された際は、アメリカから大量の買い付けがあり、これが中古車価格の上昇を招いたとされている。当時、約200万円で日本から輸入したR32型が、アメリカでは2.5~3倍の価格で販売されていたという。
さらに、米人気アクション映画「ワイルド・スピード」などの影響も大きい。同シリーズの5作目「ワイルド・スピード MEGA MAX」(2011年公開、原題Fast Five)に、ハコスカを筆頭とするGT-Rシリーズが登場したことも人気に拍車をかけたようだ。
(2021年11月24日公開記事)
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・charnsitr / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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