峯岸みなみさんやココリコの遠藤章造さんなど、ライザップで劇的な変化を遂げた芸能人に注目が集まる中、マンツーマンでトレーニング指導をする「パーソナルトレーナー」という職業も浸透しつつある。彼らの年収は一体どれほどなのだろうか。
正社員として働くパーソナルトレーナーの年収
求人サイトの情報などから推測すると、正社員として働くパーソナルトレーナー(以下、トレーナー)の平均年収は、350万円前後のようだ。日本の平均年収は433万円であるため、それよりも低いことになる。
大手パーソナルジムで働くトレーナーの年収はいくらだろうか。ライザップと24/7ワークアウトを運営する企業の2020年の平均年収は、次のとおりだ。
運営企業名 | パーソナルジム名 | 平均年収 |
RIZAPグループ <2928> | ライザップ | 561万円 |
トゥエンティーフォーセブン <7074> | 24/7ワークアウト | 418万4,000円 |
上記は企業全体の平均年収であるため、トレーナーの詳細年収は判断できない。ただ、この平均年収と、パーソナルトレーナーの平均年収350万円を単純に比較すると、中小規模より大手のパーソナルジムで働くトレーナーのほうが、年収が高い可能性はあるだろう。
また、正社員として働くトレーナーの給料は「基本給+インセンティブ」で決まる場合が多いという。基本給はその名前の通り、毎月決められた時間、勤務すれば貰える給料で、インセンティブは、出来高に応じて貰える給料だ。
人気トレーナーになるなどの成果を上げて多くのインセンティブを獲得し、中には年収1,000万円超えのトレーナーもいるという。
業務委託や開業で稼ぐパーソナルトレーナーも
トレーナーとしての働き方は正社員だけではなく、業務委託や開業で稼ぐ人もいる。
業務委託の場合、業務委託契約を結んだジムに通う顧客から依頼が来たら、ジムでトレーニング指導をする。そして、指導料から契約手数料などを除いた金額が、トレーナーの収入となる。
開業の場合、正社員や業務委託で一定期間働き、安定的に集客できると判断した段階でパーソナルジムの経営に踏み切る場合が多いようだ。
ボディビルダーがパーソナルトレーナーになると高年収?
ボディビルやフィジークの大会に出場した経験を持つプロ選手が、正社員や業務委託、自身が開業したジムでトレーナーとして働いている場合もある。
プロとしての実績を持つ人たちの中には、トレーニング指導のほかに、自身のアパレルブランドを立ち上げて稼ぐ人もいる。
このように、特に業務委託や開業では年収を大幅に伸ばせる可能性がある。しかし、知名度や指導力、専門知識などが年収を大きく左右する厳しい仕事といえるだろう。
(2021年11月26日公開記事)
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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