テレビで「リコール対象商品のお知らせ」というCMや「○○社の車がX万台リコールになった。」というニュースを見たことがあると思います。

よく耳にする「リコール」ですが、車だけでなく、家電製品や食品、役職などにも使われるケースがあるようです。

「リコール」とは、いったいどのような意味なのでしょうか？

「リコール」とは、欠損のある製品を無料で修理・返金すること

「リコール」とは、「思い出す」「呼び戻す」「リコールで解任する」「回収する」を意味する英語の“recall”が語源のカタカナ語です。ビジネスシーンでは、「自主回収する」という意味で使われています。

既に生産・販売された製品の設計や製造工程に問題点が見つかった場合、メーカーの自主判断によって回収や該当箇所の無償修理を実施します。製品の不具合やそれに伴う事故などの発生を防ぐ制度を指しています。

車や家電製品だけでなく食品も対象となります。2021年６月から食品リコール（自主回収）の自治体への届出義務化となりました。背景には、不適切な食品表示や異物混入などの品質不良、産地偽装問題などが増えたためです。

罷免・解職請求の意味もある

政治の世界でのリコールとは、公職にある者を任期満了前に国民や住民の意思で罷免する制度を指します。日本では、最高裁判官の国民審査や地方公共団体の議員などの解職請求などが「リコール」と呼ばれます。

(2021年11月29日公開記事）

文/編集・dメニューマネー編集部

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