日本における3大ハンバーガーチェーンと言えば「マクドナルド<2702>」「モスバーガー<8153>」「ロッテリア」だ。この3つのチェーン店については店舗数のランキングに注目が集まりがちだが、正社員の平均年収で1位に輝くのはどのチェーンだろうか。調べてみた。
1位は「マクドナルド」で平均年収は576万円
参考にするのは、社員や元社員の口コミが集まる転職情報サイト「OpenWork」(オープンワーク)が分析した結果だ。日本マクドナルド株式会社、モスフードサービス、株式会社ロッテリアの平均年収と年収範囲を比較すると、以下の通りとなっている。
<3大ハンバーガーチェーンの口コミ平均年収ランキング>
順位 | ブランド | 平均年収 | 年収範囲 |
1位 | マクドナルド | 576万円 | 252万〜2,000万円 |
2位 | モスバーガー | 458万円 | 260万〜1,200万円 |
3位 | ロッテリア | 359万円 | 220万〜520万円 |
1位はマクドナルドで576万円、2位はモスバーガーで458万円、3位がロッテリアで359万円という結果だ。
年収範囲は口コミを寄せた人の年収の幅を示すが、マクドナルドでは年収2,000万円と回答した人もいる。職種では「営業職」や「管理職」の正社員の平均年収が高いようだ。
口コミ平均年収の順位は店舗数の順位と一致
上記で紹介した口コミ平均年収ランキングにおける順位は、店舗数ランキングの順位と一致する。各社の最新データによる店舗数ランキングは以下の通りだ。ちなみに店舗数は、マクドナルド・モスバーガー・ロッテリアともに減少傾向にある。
<3大ハンバーガーチェーンの店舗数ランキング>
順位 | チェーン店 | 店舗数 |
1位 | マクドナルド | 2,937店舗 |
2位 | モスバーガー | 1,249店舗 |
3位 | ロッテリア | 316店舗 |
平均年収が今後上がるのは、デリバリーを制したチェーン?
この記事で紹介した2つのランキングの順位が一致するということは、店舗数で順位を上げた企業の平均年収も今後上がっていく可能性が高いように感じるが、今後は別な要素による影響も大きくなっていきそうだ。
それが、デリバリーで成功するかどうかだ。コロナ禍もあり、フードデリバリーが一気に流行し、その流れに乗った飲食チェーンは大きく売上を伸ばした。フードデリバリーが流行ると、むしろ実店舗を多く抱えていることが重荷になりやすい。
そのため、現在は店舗数が少ないロッテリアが利益率を高め、平均年収が上がっていくことも十分に考えられそうだ。3社の口コミによる平均年収がどう推移していくのか、今後も注目していきたい。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Наталия Кузина / stock.adobe.com(画像はイメージです)
【関連記事】
・11月は残業減らすとボーナスが増えるって本当?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・「預金がおろせない?」銀行員が教える、親の生前にやるべき3つのこと
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・「無料で保険に入れます」クレカ会社から封筒がくる理由