NISA・つみたてNISA

NISA利用者が年内に選ばなければいけない「三択」

2022/02/05 17:00

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毎年10月を過ぎると、NISAを利用している人には「NISA口座非課税期間終了の案内」が送られてきます。5年の非課税期間が終了するため、口座の対応や売却を決めなければいけないのです。選択肢は3つで、どれを選ぶかを今後の投資方針で決めるのです。 選択肢1 2022年のNISA口座に移管する(ロールオーバー) ロールオーバ

毎年10月を過ぎると、NISAを利用している人には「NISA口座非課税期間終了の案内」が送られてきます。5年の非課税期間が終了するため、口座の対応や売却を決めなければいけないのです。選択肢は3つで、どれを選ぶかを今後の投資方針で決めるのです。

選択肢1 2022年のNISA口座に移管する(ロールオーバー)

ロールオーバーすると、保有資産をさらに5年間、非課税で運用できます。中長期での運用、資産形成が目的ならロールオーバーが基本です。

ロールオーバーを希望するには金融機関で手続きが必要です。もし、期限内に手続きを行わないと、自動的に課税口座に移管されます。余裕を持って手続きしたほうがいいでしょう。

選択肢2 期間内に売る

現金が必要な場合や、保有資産が中長期での運用に不向きな場合には売却することになります。この場合、NISAの特典で売却益には課税されません。

売却すると、NISA口座で生じた売却損を他の株式の売却益や配当などと相殺したり、翌年以降に繰り越したりできなくなる点に注意が必要です。

選択肢3 課税口座に移管する

課税口座に移管することで、NISA口座の空き枠が増え、新たにNISA枠で運用できます。含み損があっても、じっくりと価格の回復を待つならこの方法がいいかもしれません。

売却益に課税されますが、メリットとして、NISA口座ではできない、損益通算や損失の繰越ができます。

ただし、売却時の税金計算に必要な取得価格は最初に購入した5年前の価格ではなく、年内の最終営業日の価格になるので注意が必要です。

5年経過は運用方針を見直すチャンス

NISA口座の取扱を選ぶのは、ハードルが高いかもしれません。しかし、NISAを始めた時(最大5年前)とは運用環境ばかりではなく、生活環境も変わっているはずです。

保有資産を今後も同じ方針で保有し続けるかどうかを再検討する良い機会でもあります。場合によっては保有資産を入れ替える必要があるかもしれません。

NISA」以外にも長期積立投資に適した「つみたてNISA」もありますし、2024年には新たな「新NISA」が始まる予定です。NISAの選択肢が広がることで、より投資が身近になるでしょう。

文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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