40〜50代の男性に多いとされる「痛風」。20〜30代でもかかる場合もあり、最近ではコロナ禍の家飲みの増加や、運動不足もあってか患者が増加傾向にある。もし痛風になってしまったら、治療費はいくらかかるのだろうか。
痛風の治療費は症状によって変わってくる
痛風の治療費は、関節が腫れて激痛が走る「痛風発作」を起こしたことがあるか否かで変化する。痛風発作を発症していない場合は、運動療法と食事療法が中心となるため、治療費はあまりかからない。しかし、発症した場合は、痛みを緩和することを第一に、痛み止めを服用することとなる。痛風発作は1週間から10日程度で症状が消失し、無症状が続く。しかし、1年以内に痛みを繰り返すことが多い。その際、痛みの間隔が次第に短くなるのも痛風の特徴の一つだ。
また、痛み止めを服用する他に、痛風の原因となる尿酸値を測定する検査や、尿酸値を下げる飲み薬の服用も求められる。保険証の自己負担割合が3割だとすると、これらの治療にかかる費用は1ヶ月あたり3,000〜5,000円前後が相場となるようだ。
治療費の合計額は、治療がどれほど長期化するかによって変わってくるが、仮に1ヶ月あたりの治療費が5,000円だとすると、1年間にかかる費用は6万円となる。
ビール以外のお酒なら問題なし?
痛風予防のためにビールは控えるべきだ、という話をよく耳にする。それでは、ビール以外のお酒なら問題ないのだろうか? 結論からいうと、ビール以外のお酒も「問題あり」だ。
痛風は、プリン体が分解される際に作られる尿酸の量が増加することで発症する。そのため、特にプリン体を多く含むビールを控えることが予防につながるのは事実だ。ただ、アルコールには、尿酸の生成を促進して尿酸の排出を妨げる働きがあるため、お酒全般が痛風の原因となり得る。
ビール以外に注意したいお酒の一つが「第三のビール」だ。第三のビールの中には、プリン体をゼロ、もしくは大幅カットしつつ、ビールの味わいを再現している商品が存在するため、ビールの代わりに飲もうと考える人も多いかもしれない。しかし第三のビールも尿酸値の上昇につながるので注意が必要だ。
痛風を予防するため、そして治療による予想外の出費を避けるためにも飲酒を控えるとしたら、ビール以外のお酒にも注意したほうが良いのかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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