「家計簿はつけたほうがいいけど面倒で続かない」という人は多いでしょう。なぜ家計簿をつけるかというと、お金を貯めたいから。実は「家計簿をつけない家庭よりつける家庭のほうがお金がためやすい」ことが、ある調査から分かっています。
家計簿をつける“意外な”3つ目のメリットとは
家計簿をつけるメリットは3つ考えられます。まず「家計の収支が把握できる」こと。さらに、現状を知ることで無駄遣いを減らせるようになり「お金が貯まりやすくなる」というメリットもあるでしょう。
そして見落としがちなのが3つ目の「家族とお金の話をするきっかけができる」ということです。お金のことは普段なかなか話題に出しにくいですが、家計簿をつけていると、家族の間でお金のことを話し合うきっかけが作れます。
デメリットはとにかく「面倒」
逆にデメリットはと言えば「手間がかかること」でしょう。家計簿をつけたいと思いつつも、なかなか思うように続いてない世帯が大半なのです。
子供がいる30~50代の世帯のうち、「一度でも家計簿をつけたことがある」世帯は8割程度でしたが、「定期的につけている」のは全体の2割程度だったそうです(2018年、慶應義塾大学「消費生活に関するパネル調査」)。
家計簿をつけている世帯ほど貯金できる?
この調査で注目したいのは、別にあります。
「3年連続で3万円以上貯金できたか」と聞いたところ、家計簿を定期的につけている世帯は62%が達成したといいます。
これに対して、「時々つけている」「以前はつけていた」「つけたことがない」という回答をした世帯はいずれも40%程度が「3年連続で3万円以上貯金できた」と回答したそうです(具体的には41%、40%、40%)。
家計簿を常につけている世帯と、それ以外の世帯では、お金が貯まったという世帯の割合に20ポイント以上の差があったわけです。
調査の対象世帯は全体でも1000にも満たない(800弱)点には注意が必要ですが、家計簿が貯蓄につながる傾向にあることは想像できます。
挫折しやすい家計簿ですが、最近はノートタイプ以外にも様々なアプリも開発されており、クレジットカードや銀行口座と連携できるものもあります。手間を減らしながら家計簿をつけて、家計改善をめざしましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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