ストレスフルな現代社会では誰しもが依存症に陥る危険性があり、近年アルコール依存症が問題視されています。アルコール依存症にもしかかってしまったらどんな治療が行われるのか?また、治療費はどれくらいかかるのか?
他人事ではない、アルコール依存症の基準は?
アルコール依存症を経験した人は、日本全国におよそ100万人いるといいます。100人に1人が経験すると考えれば他人事ではありません。
WHOの定める依存症の基準では、以下のような項目に当てはまる場合、依存症が疑われます。
・強迫的欲求(欲求を抑えられない)
・コントロール障害(飲酒の量や時間をコントロールできない)
・離脱症状(酒を飲んでいないと生活に支障が出る)
・耐性(以前と同じ量で酔わない)
・飲酒中心の生活(生活の多くを飲酒に費やす)
・有害な結果が起きてもやめられない(心身に有害な結果が起きても酒がやめられない)
もしこれらの症状が見られる際は、病院に行くことを勧めます。
アルコール依存症の治療方法は?治療費はどれくらい?
実際にアルコール依存症の疑いがあり病院を受診する場合、どのような治療を受けられるのか?またその費用も気になります。
アルコール依存症の治療は、以下の3ステップに分けて行われます。
・ステップ1(導入期):自分が依存症だと認識する、治療の動機づけ
・ステップ2(解毒期):断酒/減酒、離脱症状や合併症の治療
・ステップ3(リハビリ期):精神の安定化、自助グループ参加、社会復帰の準備など
症状によって入院、通院と治療のスタイルが異なり、期間も同様に変化しますが、どちらにしても全てのステップを完了するには年単位の時間がかかります。
費用については、治療を受ける病院にもよりますが、入院には3ヶ月間で30万〜50万円ほど、通院には月5,000円〜数万円かかるのが一般的です。
ただし、医療保険や医療費助成制度、高額療養費制度などを利用すれば負担額を大きく減らせることもあります。
病的なお酒の飲み方をしていると感じた人は
自分にアルコール依存症の疑いがあるとしたら、自分の気づかないうちに他人に迷惑をかけている可能性があります。最近お酒の量が増えた。楽しいお酒が飲めない。そんな人はもしかしたらアルコール依存症の領域に足を踏み入れているかもしれません。少しでも病的なお酒の飲み方をしているな、と感じている人は、アルコール依存症を取り扱っている病院へ一度相談するべきかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
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