節約術

「禁煙治療」は節約になるの?保険適用になる条件とは?

2022/02/06 12:00

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タバコをやめようと思っていてもなかなかやめられない人や、そうした人が身近にいる人は多いのではないだろうか。禁煙を決意し、医師のサポートを受けながら禁煙するとしたら、どれくらいの費用がかかるのか見ていこう。 保険適用の条件と禁煙治療でかかる費用は? そもそも禁煙外来では、次の条件を満たす患者を対象に、2006年より健康保

タバコをやめようと思っていてもなかなかやめられない人や、そうした人が身近にいる人は多いのではないだろうか。禁煙を決意し、医師のサポートを受けながら禁煙するとしたら、どれくらいの費用がかかるのか見ていこう。

保険適用の条件と禁煙治療でかかる費用は?

そもそも禁煙外来では、次の条件を満たす患者を対象に、2006年より健康保険が適用されるようになった。

・ニコチン依存症のテストで依存が認められた
・禁煙指数(1日の平均喫煙本数×喫煙年数)が200以上
・すぐに禁煙を開始する意思がある
・禁煙治療について医師から説明を受け、署名で同意している

禁煙指数の項目は35歳以上の人が対象となり、34歳以下では不要だ。例えば1日20本の喫煙を15年間続けていれば、禁煙指数は20×15 = 300となり、条件を満たしていることになる。

なお、保険が適用されるのは1年間。禁煙外来を受診して失敗してしまった場合も、前回の診療の初診日から1年以上経っていれば、再度保険適用となる。

治療にかかる費用の総額は医療機関によって異なるが、複数の医療機関の情報などから判断すると、保険が適用されて3割負担の場合、1万3,000〜2万円程度が相場のようだ。

一般的な治療期間は12週間

治療費だけでなく、治療期間や通院頻度が気になる人もいるだろう。治療期間を12週間としている医療機関が多くなっており、この期間内に合計5回受診する。

初回受診時は医師と本人が話し合って禁煙開始日を決定する他、喫煙状況の確認や、吐息の中の一酸化炭素濃度の測定、禁煙に伴うつらさを軽減するための禁煙補助薬の処方などを行う。禁煙補助薬については、ニコチンガムやニコチンパッチ(貼り薬)、チャンピックス(飲み薬)などが処方される場合が多いようだ。

その後、禁煙開始日から2、4、8、12週間後に4回受診する。2〜5回目の受診時は、喫煙状況の確認や、一酸化炭素濃度が下がっているかを確認するための検査、禁煙補助薬の処方などを行う。

タバコ代と禁煙治療の費用の差額はいくら?

タバコ代と禁煙治療にかかる費用を比較すると、どちらが安くなるのだろうか。

一般的な治療期間である12週間にかかるタバコ代を計算してみると、1箱570円のタバコを1日1箱吸うと仮定した場合、4万7,880円となる。一方で禁煙治療の費用相場は1万3,000〜2万円程度。

この場合は禁煙治療のほうが安く、仮に喫煙本数が半分の場合も禁煙治療のほうが安くなる。当然ながら、禁煙に成功すれば将来的にタバコ代もかからなくなる。

タバコ代と治療にかかる費用を比較してみると、健康面だけでなく金銭面においても、治療をするメリットは大きいといえよう。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

(2021年12月10日公開記事)

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