決まった金額を渡すおこづかい定額制は、おこづかいの渡し方としてポピュラーです。しかし「お金の教育ができない」「子どものマネーリテラシーが低くなる」などの否定的な意見もあります。おこづかい定額制は本当に教育上良くないのでしょうか?
おこづかい定額制だとお金の教育ができない?
おこづかい定額制でも、親の関わり方次第で、お金の使い方や貯蓄の仕方を教育できます。定額制がダメというわけではありません。たとえば、次のような工夫があります。
おこづかい帳で管理する
おこづかい帳を渡し、もらったお金と使ったお金を管理するよう教えましょう。子ども自身が何にいくら使ったのか振り返れると、衝動買いや無駄遣いが減ります。
貯蓄目標を立てる
これは、「おこづかいの〇割を貯蓄しよう」など一緒に目標を立て、約束を守る習慣を身に付ける方法です。何割かの貯蓄が大きな金額になると実感でき、早くから貯蓄習慣が身につきます。
親の給料日におこづかいをあげる
多くの子どもは、おこづかいの出どころを意識していません。親の給料日におこづかいをあげることで、お金の流れを理解し、親に感謝できるようになります。
おこづかいの前借を拒否する
お金の貸し借りには、厳格な態度を見せることも大切です。前借を許していると「足りなければ貸してもらえばいい」と実感し、将来苦労することになりかねません。
子どものおこづかいは定額制だけが選択肢ではない
おこづかいの渡し方には、定額制以外にもさまざまな選択肢があります。続いて、ユニークなおこづかいの渡し方を二つご紹介します。
お手伝いに応じておこづかいをあげる
お手伝いとおこづかいを結び付けることで、自然と「働いて人に喜んでもらうとお金がもらえる」と学べます。お手伝いの種類ごとに金額を決めるのもいいでしょう。お金を得る難しさや働いて得たお金の大切さも実感できます。
貯蓄額に応じておこづかいをあげる
一緒に貯蓄目標を立て、目標達成したらおこづかいをあげる方法です。小さい頃は、貯蓄の必要性をなかなか理解できません。しかし、一度まとまったお金を貯蓄すると「急な出費にも困らない」「心に余裕が生まれる」など貯蓄のメリットに気づけるでしょう。
おこづかいのあげ方より大切な親の関わり方
おこづかいのあげ方より大切なのが親の関わり方です。小さい頃に学んだお金との付き合い方は、子どもの人生で大きな財産となるでしょう。
文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月11日公開記事)
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