がんは国民の2人に1人はかかるといわれるほど身近な病気で、治療費が高額になるケースも多いため、備えとしてがん保険が広まりました。世帯加入率は66.7%というほど、がん保険が世の中に広まっていますが、中にはがん保険に入ったことを後悔する人もいます。保険は入った後に後悔をしても、その時にはもう見直しができないこともあるので、注意しましょう。
後悔ポイント1──がんになっても保険金がもらえないケースがある
がんには2種類(悪性新生物と上皮内新生物)があり、加入している保険が対象外になっていると、「がんと診断されたのに保険金がもらえない」ことが起こりえます。
たとえば、1974年にがん保険を発売したアフラックでは、2000年に発売した「21世紀がん保険」よりも前にがん保険に入った人は、上皮内新生物が対象外です。
上皮内新生物と診断されても腫瘍を摘出するために、手術や入院の費用はかかるケースが多いので、がん保険がもらえないと辛いでしょう。
最近の保険では、両者を分けずに同額で保障している保険会社が増えていますが、2000年より前に入ったがん保険は上皮内新生物が保障されていないことが多いのは事実です。
後悔ポイント2──加入後、3カ月間の補償されない期間があること
がん保険には、「待ち期間」という保障されない期間が3カ月間あり、この期間にがんにかかっても保険金はもらえません。
待ち期間は、がんという病気の特性から作られたものです。がんは、病院に通院する前に自覚症状があるため、自覚症状がある人が通院前に加入できます。通院しなければ、告知も必要なく、告知義務違反にもならないことから、保険金をもらうことができてしまうという訳です。
そうした保険の悪用を防ぐために待ち期間は設けられています。
後悔ポイント3──がん以外の病気では1円ももらえない
当たり前の話ですが、がん保険はがん以外の病気になったときには、1円も保険金をもらえません。生きていれば、がん以外の病気になることもあります。その時に、がん保険に入っていても何の役にも立ちません。
がんの診断給付金がもらえる医療保険という選択肢も
最近は、医療保険の特約にがんの診断給付金をもらえる保険も増えています。
医療保険は、病気やケガの入院や手術を保障するもので、がん以外も保険金をもらうことができます。がん以外の病気になることも考えて、医療保険の特約としてがん保険を考えるのも良いかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月9日公開記事)
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