投資経験があるなら、おなじみの「ブル・ベア」という言葉。
“ベア”と聞くと“基本給を上げるベースアップ”を省略した言葉を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、投資家の間では相場観を表す言葉として「ブル」と「ベア」のセットで使われます。
相場に関する「ブル・ベア」の詳しい意味を知っていますか?
「ブル」は、上げ相場
ブルは、雄牛(Bull)が 語源のカタカナ語です。雄牛が攻撃する際のツノを突き上げる様子から、市場で取引される株などの相場上昇の象徴とされています。株などの投資対象の相場(値段)が更なる上昇を予想する強気な見方を「ブル」といいます。
また、「ブルマーケット(強気相場)」とは、市場に対する楽観的な見方が強まり、相場をさらに上昇傾向へ押し上げていくことです。
「ベア」は、下げ相場
ベアは、熊(Bear)が 語源のカタカナ語です。熊が攻撃するときの手の上から下に振り下ろす仕草から、相場下落時の象徴とされています。 投資対象の相場(値段)がさらなる下落を予想する弱気な見方を「ベア」といいます。
そして、市場が下落を続け信頼が下がることを「ベアマーケット(弱気相場)」といいます。
相場下落時に利益が増えることもある
下落することで利益が狙える仕組みもあります。株を例にあげると、株取引には、自己資金で株を売買する「現物取引」と自己資金と株を担保に証券会社から株や資金を借りて売買する「信用取引」があります。
「信用取引」の売りでは 、借りた株を高い値段の時にまず売り、6か月の期間内に値段が下がったタイミングで買戻し返却します。売買時の金額の差額が利益となります。この仕組みで「ベア」相場でも利益を狙うことができるのです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月12日公開記事)
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