看護師は、現時点では女性の割合が圧倒的に多い職業だが、ここ10年ほどで男性看護師の数は約2倍になっている。増加傾向にある男性看護師の平均年収はどれくらいで、男女で年収に違いはあるのだろうか?
男性看護師の平均年収は?女性看護師との比較
全世代の看護師における男女別の平均給与は、次のとおりだ(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」)。
| 男性・女性看護師の給与 | ||
|---|---|---|
| 男性看護師 | 女性看護師 | |
| 決まって支給する現金給与額 | 34万3,700円 | 33万3,300円 |
| 年間賞与 その他特別給与額 | 83万6,400円 | 81万4,000円 |
| 平均年収 | 496万800円 | 481万3,600円 |
2018年度の男性看護師の平均年収は、496万800円で、女性看護師と比較すると約15万円高くなっている。年収にわずかに差がある理由の一つとして、女性が出産や育児で医療の現場を離れることが挙げられるだろう。
なお、2018年度における日本の男性の平均年収は545万円であり、この年収と比べると男性看護師の年収は低いが、日本全体の平均年収である441万円よりは高くなっている。
男性看護師が10年で倍増した理由とは?
日本の看護師総数を占める男性看護師の割合は、2018年時点で7.6%であり、男性が少数派であることは事実だ。ただ、2008年に4万4,884人だった男性看護師は、2018年には9万5,155人と約2倍になっている。
増加した背景には、男性看護師の需要が高い診療科や職場の存在があるようだ。
例えば、救急救命センターや手術室で意識のない患者を移動させるときや、精神疾患などで力強く抵抗する患者を、やむを得ず抑制するときに、女性よりも体力や腕力があることの多い男性看護師が活躍する。さらに、女性には相談しにくい悩みを抱える男性患者の負担を減らす役割も果たす。
看護師資格自体の人気の高まりなどもあり得るが、このように男性の需要が特に高い職場で積極的に採用されるようになったことで、男性看護師の数が増えたのかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月13日公開記事)
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