副業をする人が増加傾向にある今、副業の種類も多様化している。その一つに「せどり」(転売)があるが、どのような仕組みで利益が得られ、実際にどれくらい稼ぐ人がいるのだろうか。
せどりは主に4種類
そもそもせどりとは、仕入れた商品を仕入れ値よりも高い値段で販売し、その差額を利益とするビジネスだ。転売と呼ばれることもあり、次の4つに大別される。
せどりの種類と特徴 | ||
---|---|---|
種類 | 特徴 | |
新品せどり | 新品を仕入れて販売する | |
中古品せどり | 中古品を仕入れて販売する | |
店舗せどり | 実店舗で商品を仕入れて販売する | |
電脳せどり | ネット上のネットショップなどから仕入れて販売する |
新品せどりは、中古品と比べて仕入れ値が高いため、利益率はあまり高くない。しかし、商品の故障や破損などのトラブルが少ないのがメリットだ。
中古品せどりは、新品せどりよりも安く仕入れられる場合が多いため、利益率が高くなる。一方で、古物商許可証が必要になったり、故障や破損のリスクがあったりする。
店舗せどりは、実際に商品を手にとって使用感などを確認できるが、時間や交通費がかかるため、利益を得るためには販売価格を高くする必要がある。
電脳せどりは、仕入れから販売までがネット上で完結するが、商品発送に時間がかかったり、実物を確認できなかったりする点がデメリットだ。
副業で月100万円稼ぐ人も?
せどりで月3万円ほどの副収入を得ている人は、かなりいると言われているが、なかには副業で月商100万円、さらには月商500万円稼いだことを公表している人もいる。
ただ、「月商」の場合はその金額すべてが手元に残るわけではなく、そこから商品の仕入れ値や送料、ガソリン代などの経費を引いた金額が月収になる。
例えば利益率20%で販売している場合、月商100万円なら手元に残るのは20万円、月商500万円なら100万円ということだ。
本業以上に稼げる可能性はあるが……
このように、本業の収入を超える金額を稼げる可能性がある点は、せどりの魅力だ。加えて、莫大な資金がなくても始められる点や、方法によっては自宅ですべての業務が完結する点に魅力を感じる人もいるだろう。
ただ、大きく稼ぐには、参入ジャンルの見極めや仕入れ値の比較、競合のリサーチなどが必要になり、本業の合間を縫ってかなりの時間を投資することになるかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月15日公開記事)
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