この冬大活躍すること間違いなしのヒーターですが、それぞれの特徴を理解していないと、効果が不十分になることも。ここでは、代表的なヒーター5つの特徴と、暖房費について紹介していきます。
ピンポイントに暖まる遠赤外線ヒーター
電気と遠赤外線の力で、近づいた体を素早く温めるのが遠赤外線ヒーター。空気を温めるのが苦手なので、ワンルームやキッチンなど狭い範囲での使用で効果を発揮します。
ハロゲンヒーター……すぐに温まる即暖性に優れた暖房器具
ハロゲンランプを使用しているため、スイッチを入れてすぐに温まる即暖性を持っています。燃料を必要としないので、空気を汚さないクリーンなヒーターです。
ハロゲンヒーターの1時間あたりの電気代は弱運転時で8.9円、強運転で27円。1日8時間稼働させ1ヵ月使った場合は、弱運転時なら2,136円、強運転で6,480円となります。
カーボンヒーター……比較的軽量のため持ち運びに最適
炭素化合物を使用し、遠赤外線の力で体の芯から温めてくれるのが特徴です。比較的軽量なので持ち運びにも適しています。
カーボンヒーターの1時間あたりの電気代は弱運転時で12.2円、強運転で24.3円です。1日8時間稼働させ、1ヵ月間使った場合は、弱運転時なら2,928円、強運転で5,832円となります。
部屋全体を温めるファンヒーター
熱源から暖かい空気をファンで送り出すのがファンヒーターです。このタイプのヒーターは、熱源の種類によって3種類に分類されます。温風で部屋全体を温めることができるため、広い部屋で使用するのに適しているのが特徴です。
石油ファンヒーター…部屋全体を温めるパワーが魅力
石油ファンヒーターは灯油を燃焼させ、温風吹出口から出る射熱と放射熱で部屋全体を温めます。パワーはありますが、定期的な換気や給油の手間が発生するのがデメリットの一つです。
石油ファンヒーター9畳用を1時間使用したときの灯油代は0.28リットル使用で30.3円。電気代0.5円と合わせて30.8円になります。1日8時間稼働させ1ヵ月使った場合の費用は7,392円です。
ガスファンヒーター……水蒸気で部屋を乾燥させない効果を発揮
ガスファンヒーターは吹き出し温度が高く、部屋が温まるまでの時間が短いです。水蒸気で部屋を乾燥させない効果もありますが、使用にはガス栓を必要とします。
ガスファンヒーターの20号(7畳~9畳サイズ)の場合、都市ガスを使用するタイプで、電気代も含めた1時間当たりのコストは約13円です。1日8時間稼働させ、1ヶ月間使用すると3,120円となります。
セラミックヒーター……早く温まりたいときに助かる優れもの
スイッチを入れると電気の力ですぐに温風が吹き出すため、早く温まりたいときに助かります。最近はイオンや加湿の機能が充実した製品も増えているようです。
セラミックファンヒーターの1時間あたりの電気代は弱運転時で14.9円、強運転で32.4円。1日8時間稼働させ、1ヶ月間使用すると、弱運転時なら3,576円、強運転で7,776 円となります。
それぞれの特徴を理解することが大事
ここで紹介したように、ヒーターにはさまざまな種類があり、使用用途を間違えると効果を十分に発揮しないことがあります。寒い冬を快適に過ごしたいのなら、それぞれの特性を理解し、自分の生活スタイルにあったものを選びましょう。
※電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり27円として計算
※灯油価格は、資源エネルギー庁「給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」の12月8日の調査結果を使用
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月15日公開記事)
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