毎年クリスマスプレゼントの常連のボードゲーム「モノポリー」。80年前に登場した定番ゲームですが、「東大生が子供のころ遊んでいたゲームランキング」にもよく登場、「お金の勉強やアクティブラーニングにも役立つゲーム」として注目されています。
日々お金がかかることや投資の必要性が学べる
モノポリーが「お金の勉強になる」ということはあらためて言うまでもないことでしょう。
ゲームではコマが止まるたびに土地のレンタル料を払うなどお金が減っていきます。無駄使いしなくてもお金が減り、生きていくにはお金がかかるということを学べます。そしてゲームしながらお金の足し・引きで常に計画、計算します。
お金の使い方に迷いながら、生き残るためには投資が必要だと気づけます。投資でうまくいけば資産が増え、プレイヤーの中で優位になります。投資が自分を守る手段になるという気づきが生まれるのです。ちなみに「モノポリー」とは「独占」という意味です。
投資の見通しを立てられるようになると、投資のために借金も必要なことだと気づくでしょう。
ただしっかり計画、計算しても「運」に左右されます。刑務所に入れと言われたり資産を買い占められたり。お金がなくなれば破産でゲームオーバーです。
モノポリーがアクティブラーニングに役立つと言われる理由
お金の勉強になることは分かりますが、「アクティブラーニングに役立つ」とはどういうことでしょうか。
アクティブラーニングとは探求型学習のことで、主体的・対話的で深い学びを指します。体験学習やグループ・ディスカッションを通して能動的に学習する手法です。京都市の立命館小学校がマインクラフトを使って問題解決型学習に取り組んでいることで話題となりました。
モノポリーのゴールは不動産取引をしながら自分1人が成功することですが、その過程でものをいうのが「交渉力」です。
「次は不動産売買の時にこういう提案をしよう」「相手の話によってはこういう交渉をしなくては損をしてしまう」と試行錯誤をして、他のプレイヤーと交渉を繰り返します。
そうした点が、モノポリーがアクティブラーニングにつながると評価されている理由でしょう。
子供にとっては別に古くない
80年の歴史があり、誰もが知っているゲームだけに「今さらモノポリー?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、最近ではディズニーやポケットモンスター、スーパーマリオ版などキャラクター素材も多数あります。新発売の「モノポリー あつまれ どうぶつの森」は2021年クリスマスプレゼント枠の大人気商品で、モノポリーを古いと感じることもないようです。
また「モノポリージュニア」もありますので年齢に合わせてゲームの難易度を選べるという選択肢の広さもそろっています。
お金との付き合い方やアクティブラーニングの力などを、子供と遊びながら身につけさせられるモノポリー。親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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