非日常の空間で働くワクワク感を感じようと、テーマパークで募集しているアルバイトに応募する人もいる。しかし、バイト代はワクワク感がゼロなほど安いという噂も。ディズニーやUSJ、ハウステンボスなどのアルバイトの時給を比較してみよう。

各テーマパークの時給を比較

以下が日本の代表的な各テーマパークのアルバイトの時給一覧だ。各テーマパークが所在する都道府県の最低時給も合わせて紹介した。最低時給と比べてどの程度高いか、比較してみてほしい。

6つのテーマパークのうち、アルバイトの時給がその都道府県の最低賃金からスタートするのは、「富士急ハイランド」「横浜・八景島シーパラダイス」の2つだ。「東映太秦映画村」も最低時給は最低賃金より3円高いだけ、ハウステンボスも9円高いだけだ。

そのためこの4つのテーマパークで働く場合、時給に関してはあまりワクワク感を感じるものではないといえるだろう。

東京ディズニーリゾートやUSJは時給が高め

一方で日本のテーマパークの中でも規模が大きい「東京ディズニーリゾート」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」（USJ）は平均時給がやや高めだ。

東京ディズニーリゾートでは、最も時給が低い職種でも時給1,000円で、最低賃金より47円高い。USJの場合は68円高い。

ちなみに東京ディズニーリゾートとUSJで時給が高い職種トップ3は、それぞれ以下の通りとなっている。ナースの場合、看護師の資格や一定程度の職務経験などが求められることもあり、両方のテーマパークで1位となっている。

いいことだらけのバイトは、なかなか存在しない

テーマパークによってはその都道府県の最低賃金が時給のケースもあるが、東京ディズニーリゾートやUSJでは職種によっては時給が高めだ。

しかし総括するとすれば、テーマパークだからといって、時給もワクワクする水準かと言われれば、そうではない。そうそういいことだらけのバイトはなかなか存在しないのだ。

文・岡本一道（経済ジャーナリスト）
編集・dメニューマネー編集部

（2021年12月16日公開記事）

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