「そんなの知ってるよ」という声が聞こえてきそうな2つの言葉。どちらも収入に関する言葉ですが内容は大きく異なります。収入について話すときには「年収」を使うことが一般的です。しかしニュースなどではプロ野球選手の「年俸」が話題になることもあります。
「年俸」と「年収」の違いを正しく説明できますか?
「年俸」と「年収」の異なる概念
まず「年俸」は契約によって1年単位で定められる給与のことです。前年度や前職の実績・評価をもとに翌年の期待も込めて決定されます。 「年俸制」は年功序列に左右されないことが多いです。仕事の成果が正しく評価されるので高いモチベーションを保てます。反面、貢献度が低ければ翌年の年俸は下がってしまいます。
「年俸」の支給方法は月給制と同じように12分割です。給与は毎月1回以上支払うことが労働基準法で定められているからです。年俸を16分割として、そのうち4分割はボーナス代わりに支給する企業もあります。
次に「年収」は「1年間の収入の合計」です。複数の勤務先や副業などでそれぞれ収入があれば、それら全ての合計です。残業代、各種手当や年金収入なども含みます。
年収と年俸はまったく別の概念なのです。
解答:「年俸と年収」の違いとは……
「年俸」は「契約で決められた年間の給与」で「年収」は「年間収入の合計」です。副業や複業が浸透してきたからこそ違いを知っておくことが大切です。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月17日公開記事)
【関連記事】
・「年金」いくらもらえる?「月20万円」で足りる?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・「預金がおろせない?」銀行員が教える、親の生前にやるべき3つのこと
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・12月に育休を取るとボーナスの手取りが増える?