「〇〇法人」という言葉をよく聞きますが、法人とは「法律によって人と同じ権利などが認められた組織」のことです。法人には株式会社や協同組合、独立行政法人、NPO法人、宗教法人などいろいろな種類があります。「財団法人」と「社団法人」も法人ですが、どのような組織なのかイメージがわきにくいかもしれません。どちらも非営利法人ですが、どのように違うか説明できますか?
「社団法人」は「人」、「財団法人」は「財」に法人格を与えるもの
「社団法人」は「一定の目的を持つ人の集まり」です。任意団体が法人になると法人名義で口座を開設したりスタッフを雇用したりできて活動しやすくなります。
社団法人の基本構成は社員と理事です。社員といっても一般企業とは違い、株式会社の「株主」と同じような立場になり、社員総会の議決権などさまざまな権利が与えられます。ただし、社団法人は社員に対し利益を分配できません。理事には役員報酬、勤務する従業員には給料を支払うことができます。
「財団法人」は「一定の目的がある財産の集まり」です。設立には300万円以上の拠出金が必要で、拠出した人=設立者です。この制度は社団法人にはありません。財団法人では評議員で構成される評議委員会が意思決定機関になり、理事が業務を執行して監事が監査をします。
解答:「財団法人と社団法人」の違いとは……
「社団法人は人の集まり」で「財団法人は財産の集まり」です。社団法人は設立の際に出資金は不要、財団法人は300万円以上必要という点も大きな違いです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月20日公開記事)
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