「クリマスマスラリー」、「サンタクロースラリー」と呼ばれる相場の経験則があります。これらは、クリスマスから年末にかけては株価が上昇しやすいという意味ですが、はたしてこの時期の日経平均の成績はどうでしょうか。サンタクロースは本当にクリスマスプレゼントを届けてくれるのでしょうか。
過去のデータでは年末の日経平均は勝率が高い
日経平均の算出が始まったのは1949年です。それから71年間について、クリスマスイブの12月24日から、大納会の30日までの日付別の上昇確率を計算してみるとこのようになります。
日にち | 勝ち負け | 勝率 |
---|---|---|
12月24日 | 33勝20負 | 62.26% |
12月25日 | 36勝21負 | 63.16% |
12月26日 | 42勝16負 | 72.14% |
12月27日 | 33勝24負 | 57.89% |
12月28日 | 40勝17負 | 70.18% |
12月29日 | 14勝8負 | 63.64% |
12月30日 | 10勝12負 | 45.45% |
このように12月30日をのぞいて、すべて勝率が50%を上回っています。うち2日(26日と28日)については70%以上という高い勝率となっています。
なぜ年末は株が上がるのか
データを見ると、確かに年末は日経平均が上昇しやすいと言えます。「クリスマスラリー」、「サンタクロースラリー」という言葉通り、サンタクロースがくれたクリスマスプレゼントというわけではないでしょうが、どのような背景があるのでしょうか。
機関投資家は年末に期末を迎える年金基金や運用しているファンドの評価を良く見せるために買い注文を入れることがあります。また、新年相場への期待などが要因と推測されます。とはいえ、株が買われた本当の理由は買った人にしかわからないというのが真理です。
今年のクリスマスにサンタクロースはあなたにどんなクリスマスプレゼントを届けてくれるでしょうか。
文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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