関東と関西、平均年収はどっちが高い?家計の資産も比べてみた

2022/08/01 17:05

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/0Br5v6dWTA2IpvnxwIz-7Q.jpg
何かと比較の対象となる「関東」と「関西」。お雑煮の餅の形も違えば、エスカレーターで立つ位置も異なる。もちろん、どちらが上でどちらが下、とは言えないが、一方で「平均年収」は数字ではっきりと表れるため、勝ち負けがはっきりする。データを比較してみた。 1世帯当たりの平均年収対決 一般的に「関東地方」と言う場合、東京都・埼玉県

何かと比較の対象となる「関東」と「関西」。お雑煮の餅の形も違えば、エスカレーターで立つ位置も異なる。もちろん、どちらが上でどちらが下、とは言えないが、一方で「平均年収」は数字ではっきりと表れるため、勝ち負けがはっきりする。データを比較してみた。

1世帯当たりの平均年収対決

一般的に「関東地方」と言う場合、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県の1都6県を指す。一方で「関西地方」は、大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県の2府4県を指すことが多い。

関東と関西それぞれに含まれる都府県の1世帯当たりの平均年収のデータを使い、関東と関西の平均年収を算出してみよう。参照するのは、総務省がまとめた「2019年全国家計構造調査」のデータだ。

関東の1世帯当たりの平均年収
東京都 629万7,000円
埼玉県 587万1,000円
千葉県 595万1,000円
神奈川県 615万4,000円
茨城県 595万3,000円
栃木県 580万1,000円
群馬県 557万5,000円
1都6県の平均 594万3,142円
(出典:2019年全国家計構造調査)
関西の1世帯当たりの平均年収
大阪府 503万1,000円
京都府 532万7,000円
兵庫県 558万円
滋賀県 604万3,000円
奈良県 539万6,000円
和歌山県 480万9,000円
2府4県の平均 536万4,333円
(出典:2019年全国家計構造調査)

結果、関東の平均は594万3,142円、関西の平均は536万4,333円で、関東の方が57万8,809円高いという結果となった。

1世帯当たりの資産残高対決

一方、1世帯当たりの資産の残高(=預貯金・住宅・宅地資産・株式などから負債を差し引いた金額)では、関東と関西、どちらに軍配が上がるだろうか。

関東の1世帯当たりの家計資産
東京都 4,701万円
埼玉県 3,220万2,000円
千葉県 2,989万6,000円
神奈川県 3,787万7,000円
茨城県 2,293万6,000円
栃木県 2,190万2,000円
群馬県 2,328万8,000円
1都6県の平均 3,073万0,142円
(出典:2019年全国家計構造調査)
関西の1世帯当たりの家計資産

大阪府

2,6884,000

京都府

3,0139,000

兵庫県

2,976万円

滋賀県

2,6764,000

奈良県

3,2042,000

和歌山県

2,2026,000

24県の平均

2,7935,833

(出典:2019年全国家計構造調査)

1世帯当たりの資産の残高では、関東が3,073万0,142円、関西が2,793万5,833円となり、関東が関西を279万4,309円上回った。

両方とも関東に軍配

いたずらに関東と関西の対立を煽りたいわけではないが、関東と関西を平均年収と平均資産残高で比べてみると、東京都と神奈川県が関東の平均を押し上げ、結果的に両方とも関東に軍配が上がった。

ではもし関東と関西に中部地方を加えたら、どのような結果となるだろうか……。また、中国地方と四国地方ではどちらが上だろうか……。興味がある人は、ぜひここで紹介した総務省の全国家計構造調査のデータから比べてみてほしい。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・nextone / stock.adobe.com

(2021年12月21日公開記事)

【関連記事】
「年金」いくらもらえる?「月20万円」で足りる?
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
「預金がおろせない?」銀行員が教える、親の生前にやるべき3つのこと
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
12月に育休を取るとボーナスの手取りが増える?