d払いやdカードによる支払いでたまるdポイント。このポイントは、加盟店での買い物やスマホ代金の支払いに使えるが、「dポイント投資」に使えばポイントを増やせる可能性がある。ためるだけではもったいない。ポイントを上手に活用する方法を見ていこう。
ためたポイントで投資する「dポイント投資」とは?
dポイント投資とは、現金ではなくdポイントを使って投資体験ができるサービス。100円相当の100ポイントから運用ポイントに交換でき、投資信託やETF(上場投資信託)など、選択したコースの値動きに連動して運用ポイントが変動する。
運用方法は、次の2種類に大別される。
運用方法と特徴 | ||
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おまかせ運用 | 積極的な「アクティブコース」と、安定的な「バランスコース」の2種類 | |
テーマ運用 | 「米国大型株」や「日経平均株価(日経225)」など、投資したいテーマを決めて運用するコース |
おまかせ運用のアクティブコースは、債券よりも株式に大きく比重を置き、高収益を目指す人におすすめのコース。バランスコースは、株式よりも債券にやや比重を置き、安定した収益を目指す人におすすめのコースだ。一度決めた後でも、コースは変更できる。
テーマ運用では、「日経平均株価(日経225)」「生活必需品」「ヘルスケア」「金(ゴールド)」「クリーン・エネルギー」「新興国」「米国大型株」「コミュニケーション」の8テーマから、自由に選べる。加えて、d払い利用ユーザー限定の「日経インバース指数」もある。
なお、おまかせ運用とテーマ運用を同時に運用することも可能。ドコモユーザー以外でも、dアカウントがあれば利用できる。
dポイント投資のメリット
現金で投資するとなるとさまざまなリスクがあるが、dポイント投資では現金が必要なく、手数料もかからないため、低リスクで始められる。
また、本格的な投資と比べて手間がかからない点もメリットだ。口座の開設や本人確認書類の提出は不要で、特におまかせ運用であれば、毎日情報収集するなどの面倒な作業はいらない。
その他に、公式サイトで運用状況を確認し、自分の好きなタイミングで運用ポイントを1ポイントからdポイントに戻せる点もメリットだろう。
dポイント投資を始めるときの注意点
このようなメリットがあるdポイント投資だが、注意点もある。
まず、期間、用途限定のdポイントは、dポイント投資には使えない。例えば、期間・用途限定のdポイントが400ポイント、通常のdポイントが1,050ポイントある場合、100ポイント単位で投資できるので、最大1,000ポイント使える。
次に、現金を使わないとはいえ、投資がうまくいかずにポイントが減ってしまう可能性がある。
「将来投資を始めたいが、損するのは怖い」と思っている人は、こうしたメリットや注意点を理解したうえで、dポイント投資を始めてみるのもいいかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月22日公開記事)
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