似ているようで意味が異なる「募金」と「基金」、どちらもさまざまな場面で活用されます。毎年恒例の行事でもあり、大きな災害に備えておくものでもあります。お店で会計をする時お釣りを寄付する習慣があっても、募金か基金か気にすることはないかもしれません。2つの言葉はどのように違うか知っていますか？

広い解釈ができる「募金」

まず「募金」とは「お金を募ること」です。しかし本来の意味から派生して「寄付をすること」も「募金」と言うのが定着しています。街頭で募金箱にお金を入れて「募金した」と言っても不自然さはありません。

日本で最も有名な募金は「赤い羽根共同募金」です。日本の募金の草分け的な存在で、その歴史は戦災から福祉施設の運営を助ける目的で始まりました。現代の役割は地域福祉の問題解決に取り組む民間事業者への助成です。災害等準備金の積み立てとしても機能します。

次に「基金」とは「特定の目的のために準備しておく資金」のことです。他の財産と区分して保有したり積み立てたりします。東日本大震災の教訓により2014年に日本財団は目標額300億円の「災害復興支援特別基金」を立ち上げました。災害が起きてから対策するのは遅いですが、基金があることで迅速に対応できます。

解答：「募金と基金」の違いとは……

募金は「お金を集めること」で、基金は「目的が決まっている資金」のことです。ネット寄付やポイント寄付など手軽に参加できる方法もたくさんあります。

文/編集・dメニューマネー編集部

（2021年12月26日公開記事）

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