新型コロナウイルス感染症の感染状況を受け、2022年は外食や旅行に使うお金が増えるとされている。ただ、2022年には値上げするサービスがあるため、安心してはいられない。どのようなサービスが対象になるのか見ていこう。
ゆうちょ銀行のATM手数料などがアップ
ゆうちょ銀行では、主に次の3つの手数料が2022年1月17日から変更される。
変更事項 | 内容 |
店外ATMの手数料 | ファミリーマートや駅、ショッピングセンターでは、平日8:45~18:00と土曜日9:00~14:00以外は手数料110円がかかる |
現金での払込み | 通常払込みとペイジー利用、電信払込みに現金を使うと、110円の追加手数料がかかる |
小銭の入出金 | ATMでは110〜330円、窓口では50枚までは無料だが、51枚以降は550円以上の手数料がかかる |
ファミリーマートや駅、ショッピングセンターなどにあるATMは、これまで無料で利用できたが、変更後は特定時間帯を除き110円の手数料がかかる。
ローソン銀行ATMやイーネットATMの手数料も変更される。ローソンでは手数料が110円増額。イーネットでは、これまで無料で利用できた特定時間帯の手数料が220円になり、それ以外の時間帯も110円増額する。
また、通常払込みとペイジーサービス、電信払込みの利用時に、口座からではなく現金で支払うと、通常手数料に110円が加算される。
小銭の入出金では、ATMでの払い戻しは一律110円、預け入れは110円〜330円の手数料がかかる。窓口では50枚までは無料だが、それ以降は枚数に応じて550円以上の手数料がかかる。
首都高の長距離利用で値上げ
首都高速道路では現在、普通車がETCを利用した場合は1,320円の上限料金を設定しているが、2022年4月1日から上限料金を1,950円に改定する。対象となるのは35.7km超の長距離利用で、35.7km以内であれば現行料金から変更はない。
また、比較的交通量が少ない深夜の利用を促すため、深夜割引も導入。深夜0時から4時までに首都高の入口をETCカードで通過した場合、料金が20%割引される。
火災保険の値上げと割安な10年契約の廃止
損害保険各社から成る損害保険料率算出機構は、火災保険料の基準となる「参考純率」を全国平均で10.9%上げると発表。2022年10月より、各社で保険料が改定される見通しだ。
加えて2022年10月には、割安な10年契約が廃止されて最長契約期間が5年になり、これも実質的な値上げとなる。
なお、参考純率が保険料の基準にはなるが、保険料が実際どれほど引き上げられるかは、損害保険会社や築年数、建物構造などによって変わってくる。
損をしないために、早めの準備を
レジャーなどで車に乗る人にとって、首都高の利用は避けられない部分もあるかもしれない。ただ、ゆうちょ銀行では、ATM手数料がかからない店内ATMを優先的に利用したり、火災保険では、最長契約期間が変更になる前に割安な10年契約を検討できる。
まだ先だからといって先延ばしにして、気づかぬうちに出費が増えないよう、早めに準備や契約内容の見直しをしておきたいものだ。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・naka / stock.adobe.com
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