定年まで会社で働くのではなく、FIRE(Financial Independence, Retire Early、経済的自立・早期リタイア)して自由を謳歌する生き方が注目を集めています。FIREまでの道のりは人それぞれですが、実際のFIRE達成者が実践していることは、次の5つに大別できます。
実践していること1 生活費を計算する
現状の生活費をもとに、FIRE後の生活費を計算します。FIREと同時に移住を考えているなら、移住先の家賃相場を調べてみましょう。また、旅行などFIRE後に実現したいことがあれば、その費用も含めておく必要があります。
実践していること2 目標資産額とFIREの種類を決める
FIREを達成するには、年間生活費の25倍の資産が必要といわれています。仮に生活費が年300万円なら、7,500万円の資産を築き、年利4%で運用できれば、元本を減らさず生活できます。
最近では、特技を活かした仕事や在宅ワークなどで収入を補いながら生活するサイドFIREも人気です。サイドFIREなら、目標資産額も少なくてすみ、早くにFIREを実現できる可能性が高まります。
実践していること3 買い物の基準を見直す
目標を決めたら、資産運用に回す元手を増やすため、支出カットに取り組みましょう。ただし、無理な節約でストレスを溜めるのは避けたいものです。衝動買いなど後悔するお金の使い方をしていないか、サブスクなど惰性で使っているお金はないか、買い物の基準を見直してみてください。
実践していること4 自分に合った資産運用をする
資産運用にはたくさんの種類があり、人によって向き不向きがあります。株式や投資信託、不動産など、さまざまな商品の中から自分に合うものを選びましょう。金融商品なら、まずは少額から投資して適性を見極めることも大切です。
実践していること5 FIRE後の生活を思い描く
FIREを夢見るだけでなく、FIRE後の生活を具体的に想像することがモチベーション維持につながります。また、具体的に想像しておけば、FIRE後に理想とのギャップに悩む可能性も減るでしょう。
悩んで決断しない人、決断して動き出せる人
悩んで決断を先送りにしても、理想の生活を実現することはできません。大切なのは、決断して行動を起こすことです。将来の自分が悔いを残さない選択をしてください。
文・木崎涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月25日公開記事)
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