今年も年の瀬が迫ってきた。「2022年こそコロナ禍が収束しますように……」。そんな願いを込めて、年が明けたら神社に初詣へ出掛ける人も多いだろう。ここで質問。初詣のお賽銭の相場はいくらぐらいだと思うだろうか。5円?10円?50円?100円?
全体の約3割が「100円」という調査結果
初詣のお賽銭金額の相場については、過去に行われたアンケート調査の結果が参考になる。ニュースサイト「@niftyニュース」の編集部による「何でも調査団」の2016年のアンケート調査では、お賽銭金額は以下のような回答割合となった。
初詣のお賽銭の金額のランキング | ||
---|---|---|
順位 | お賽銭の金額 | 回答割合 |
1位 | 100円 | 30.5% |
2位 | 5円 | 24.2% |
3位 | 10円 | 10.2% |
4位 | 500円 | 4.2% |
5位 | 55円 | 4.0% |
6位 | 50円 | 4.0% |
7位 | 25円 | 2.6% |
8位 | 115円 | 2.1% |
9位 | 1,000円 | 1.4% |
10位 | 300円 | 0.4% |
「100円」が30.5%と最多で、「5円」が24.2%、「10円」が10.2%、「500円」が4.2%と続く。ちなみに「1,000円」を入れる人は1.4%にとどまった。
「5円」にこだわっている人が多い点にも注目だ。「5円」「25円」「55円」「115円」の人を合計すると、32.9%に達する。およそ3人に1人の割合だ。
真ん中に穴が空いている5円玉や50円玉をお賽銭で入れ、「見通しがいいように」といった願いを込める人が少なくないほか、5円は「ご縁」、25円は「二重にご縁」、115円は「いいご縁」というように、語呂の良い金額であることが理由だ。
若い世代ほど「5円」が多い
この調査では世代別のお賽銭金額のランキングも調べられており、若い世代と高齢世代で明確に傾向が異なっているので、参考までに紹介したい。
世代別のお賽銭金額ランキング | |||
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世代 | 1位 | 2位 | 3位 |
30代以下 | 5円(36.1%) | 100円(15.7%) | 10円(8.4%) |
40代 | 5円(31.3%) | 100円(22.0%) | 10円(11.4%) |
50代 | 5円(27.9%) | 100円(26.6%) | 10円(9.0%) |
60代以上 | 100円(38.9%) | 5円(17.2%) | 10円(10.4%) |
若い世代ほど「5円」が多いという結果となっている。「5円」を選んだのは60代以上では17.2%にとどまるが、30代以下では36.1%に上っている。
平均以上の御利益を期待するなら…
初詣のお賽銭は「100円」を入れる人が最も多いことが分かった。ちなみにお賽銭の平均額は都道府県によっても結構異なり、気象情報会社のウェザーニューズが行った調査では、1位の福井県(238.9円)と最下位の徳島県(90.0円)では2.5倍以上の開きがあった。
あなたは2022年の初詣で神社を訪れたら、お賽銭をいくら入れるだろうか。もし平均以上の御利益(ごりやく)を期待するなら、ほかの人よりちょっぴり多めに、100円以上の金額は必須かも。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月29日公開記事)
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