節約術

サブスク、ローン、リース……自動車の一番お得な買い方は?

2022/02/12 16:00

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自動車を買うとき、車種を選ぶのと同じくらい重要なのが買い方です。現金、ローンに加え、今では個人向けリースやサブスクリプションまで選択肢が豊富です。どうすれば失敗のない買い方を選べるのでしょうか。まず支払い方法から確かめましょう。 古典的な現金、ローン、派生型の残価設定 「現金払い」と「ローン」は古くからある買い方で、仕

自動車を買うとき、車種を選ぶのと同じくらい重要なのが買い方です。現金、ローンに加え、今では個人向けリースやサブスクリプションまで選択肢が豊富です。どうすれば失敗のない買い方を選べるのでしょうか。まず支払い方法から確かめましょう。

古典的な現金、ローン、派生型の残価設定

「現金払い」と「ローン」は古くからある買い方で、仕組みもシンプルです。違いといえば、どこのローンを使うで金利が変わるということくらいです。

変動金利型のローンもありますが、住宅ローンと異なり元本が少なく、借入期間も短いので、総支払額に大きな差は生じません。買う時に流動的な要素が少なく安心して使えます。

「残価設定型ローン」は3年後、5年後の車の下取り額を予想し、下取りによって一括返済を行うことを前提としています。そのため、高価な車に毎月の返済額を抑えて乗れるメリットがあります。

しかし、想定よりも下取り価格が下落したり、車の使用状況によっては追加支払いが生じたりというデメリットもあります。

個人事業主にメリットがあるリース

「リース」は法人利用が中心ですが、個人向けリースという選択肢もあります。

税金や保険、などの費用を含めた契約で、想定外の出費がかかりません。また、最初にまとまった現金がなくても車を持てるのもメリットです。経理処理が簡単なため、個人事業主には良い選択肢でしょう。

しかし、コストの点では現金払いやローンのほうが有利ですし、車を「所有すること」に価値を感じる人が多く、利用する人は多くないのが実情です。

新たな選択肢「サブスク」が注目される理由

今、最も注目されている選択肢が、「サブスクリプション」です。簡単に言うと、料金を払って一定期間車を使えるサービスで、基本的な仕組みはリースと同じです。

リース会社が主体の「リース」と異なり、「サブスクリプション」の主体は自動車メーカーです。自動車メーカーが商品設計にそれぞれ工夫を凝らしており、サービスが特徴的です。一般的に利用期間が「リース」より短く想定されており、頻繁に新車を乗り換えたいという人には向いているでしょう。

自動車の買い方にはそれぞれメリットとデメリットがあります。ディーラーではローン金利を低利にしたり、ローン利用であれば本体値引き幅を大きくしたりすることもあります。

サブスクリプションでは若い人の任意保険料が割安になるなど、単純な損得の比較は難しくなっています。お得な自動車の買い方を見極めるためには、自分がどの点に魅力を感じるかを明確にしましょう。

文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

(2021年12月26日公開記事)

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