オレンジのブランドカラーと「HERMES」の文字の上に馬・馬車・従者が描かれたロゴマークが特徴的なブランド、エルメス（HERMES）。同ブランドのケリーバッグやバーキンは世界中のセレブや有名人が愛用しており、自分も一度は手にしてみたいと憧れている女性も多いでしょう。

2021年秋冬コレクションで、沖縄の伝統工芸「紅型」をヒントにデザインされたカシミヤストールが登場した「エルメス」の名前の由来、ご存知でしょうか。

世界初のファスナー付きバッグ「ボリード」

エルメスは創業者である、ティエリー・エルメスの名前が由来となっています。1837年エルメスがパリに構えた小さな馬具工房が原点です。彼が作る馬具は控えめで洗練されかつ頑丈に出来ており、その技術は1867年パリ万博で受賞するほど素晴らしいものでした。 アトリエはティエリーの息子シャルル＝エミール・エルメス、孫のエミール・エルメスに引き継がれ、馬具に限らず皮革製品など社会生活に対応したさまざまな製品を提案し続けました。

エミール・エルメスはカナダで軍用車のボンネットの開閉に使用されていた「万能閉じ具」に注目し、1922年欧州で独占権を取得しました。その後世界で初めてファスナー付きのバッグ「ボリード」を発表しました。

2021年上半期はアジア太平洋地域の売上高が好調

エルメスの2021年上半期の売上高は約5463億円でした。前年同期比70.2％増となり好調な業績です。地域別の売上高を見ると、フランスが前年同期比35.2％増、日本は45.5％増の約605億円でした。ちなみに、日本を含むアジア太平洋地域の売り上げは、上半期の売上高の半分以上を占める結果となっています。

エルメスは今後さらに需要が増えることを見込み、2020年12月末から21年6月末にかけて、約370人の従業員を雇用しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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（2021年12月31日公開記事）