2021年「女性の平均年収」が高かった職種は「金融系」とどこの業界?

2022/02/12 19:00

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2021年ももうすぐ終わる。この時期、この1年を分析するさまざまな調査データが立て続けに発表される。そして、このほど「女性の平均年収ランキング2021」が発表された。職種別やエリア別の女性の平均年収がランキング形式で紹介されている。 1位と2位では76万円の差 このデータを発表したのは、転職サービス「doda」を運営す

2021年ももうすぐ終わる。この時期、この1年を分析するさまざまな調査データが立て続けに発表される。そして、このほど「女性の平均年収ランキング2021」が発表された。職種別やエリア別の女性の平均年収がランキング形式で紹介されている。

1位と2位では76万円の差

このデータを発表したのは、転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアだ。同サービスの登録者の中から正社員として働く20~65歳の女性を対象に分析を行った。対象者の2021年の平均年収は前年から2万円減り、345万円だったという。

職種別の平均年収ランキングは以下の通りだ。

職種別の女性の平均年収ランキング
順位 職種 2021年の平均年収 2020年の平均年収
1位 専門職(コンサルティングファームなど) 514万円 509万円
2位 企画・管理職 438万円 437万円
3位 IT・通信系エンジニア 385万円 395万円
4位 営業職 374万円 378万円
5位 金融系専門職 367万円 358万円
6位 電気・電子・機械系エンジニア 364万円 368万円
7位 建築・土木系エンジニア 358万円 364万円
8位 メディカル・化学・食品系エンジニア 353万円 370万円
9位 クリエイティブ職 339万円 348万円
10位 事務・アシスタント職 318万円 317万円
(出典:パーソルキャリア「女性の平均年収ランキング2021」)

1位は「専門職(コンサルティングファームなど)」で514万円。2位の「企画・管理職」とは76万円の差がついている。3位は「IT・通信系エンジニア」で385万円だった。

一方、最も2020年より平均年収が上がったのは「金融系専門職」で、358万円から367万円に9万円アップしている。最も平均年収が下がったのは「メディアカル・科学・食品系エンジニア」で17万円のダウンとなっている。

エリア別では関東が1位で362万円

調査ではエリア別の平均年収も紹介されている。以下の通りだ。

エリア別の女性の平均年収
エリア 2021年の平均年収 2020年の平均年収
関東エリア 362万円 366万円
関西エリア 325万円 328万円
東海エリア 327万円 325万円
北海道・東北エリア 314万円 310万円
北信越エリア 312万円 311万円
中国・四国エリア 318万円 316万円
九州・沖縄エリア 312万円 310万円
(出典:パーソルキャリア「女性の平均年収ランキング2021」)

多くの人が予想できたと思うが、「関東エリア」の女性の平均年収が362万円で最も高い。逆に最も低いのは「北信越エリア」と「九州・沖縄エリア」でともに312万円となっている。

参考までに、都道府県別では3位に「鳥取県」がランクインしており、関東圏の「千葉県」を抜いてトップ3にランクインしている。その理由までは分析されていないが、興味深い結果だ。

165職種の分類における1位は「リスクコンサルタント」

この調査データでは、職種を165にさらに細かく分類したランキングも紹介されている。興味がある人は、パーソルキャリアのニュースリリースのページから、ぜひアクセスしてみてはいかがだろう。

ちなみに165職種の分類では、1位は「リスクコンサルタント」で670万円となっており、実に前年から平均年収が71万円もアップしている。コロナ禍で社会が混乱したことにより、リスクコンサルタントの仕事が増えたことが要因かもしれない。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

(2021年12月27日公開記事)

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