2021年ももうすぐ終わる。この時期、この1年を分析するさまざまな調査データが立て続けに発表される。そして、このほど「女性の平均年収ランキング2021」が発表された。職種別やエリア別の女性の平均年収がランキング形式で紹介されている。
1位と2位では76万円の差
このデータを発表したのは、転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアだ。同サービスの登録者の中から正社員として働く20~65歳の女性を対象に分析を行った。対象者の2021年の平均年収は前年から2万円減り、345万円だったという。
職種別の平均年収ランキングは以下の通りだ。
職種別の女性の平均年収ランキング | |||
---|---|---|---|
順位 | 職種 | 2021年の平均年収 | 2020年の平均年収 |
1位 | 専門職(コンサルティングファームなど) | 514万円 | 509万円 |
2位 | 企画・管理職 | 438万円 | 437万円 |
3位 | IT・通信系エンジニア | 385万円 | 395万円 |
4位 | 営業職 | 374万円 | 378万円 |
5位 | 金融系専門職 | 367万円 | 358万円 |
6位 | 電気・電子・機械系エンジニア | 364万円 | 368万円 |
7位 | 建築・土木系エンジニア | 358万円 | 364万円 |
8位 | メディカル・化学・食品系エンジニア | 353万円 | 370万円 |
9位 | クリエイティブ職 | 339万円 | 348万円 |
10位 | 事務・アシスタント職 | 318万円 | 317万円 |
1位は「専門職(コンサルティングファームなど)」で514万円。2位の「企画・管理職」とは76万円の差がついている。3位は「IT・通信系エンジニア」で385万円だった。
一方、最も2020年より平均年収が上がったのは「金融系専門職」で、358万円から367万円に9万円アップしている。最も平均年収が下がったのは「メディアカル・科学・食品系エンジニア」で17万円のダウンとなっている。
エリア別では関東が1位で362万円
調査ではエリア別の平均年収も紹介されている。以下の通りだ。
エリア別の女性の平均年収 | ||
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エリア | 2021年の平均年収 | 2020年の平均年収 |
関東エリア | 362万円 | 366万円 |
関西エリア | 325万円 | 328万円 |
東海エリア | 327万円 | 325万円 |
北海道・東北エリア | 314万円 | 310万円 |
北信越エリア | 312万円 | 311万円 |
中国・四国エリア | 318万円 | 316万円 |
九州・沖縄エリア | 312万円 | 310万円 |
多くの人が予想できたと思うが、「関東エリア」の女性の平均年収が362万円で最も高い。逆に最も低いのは「北信越エリア」と「九州・沖縄エリア」でともに312万円となっている。
参考までに、都道府県別では3位に「鳥取県」がランクインしており、関東圏の「千葉県」を抜いてトップ3にランクインしている。その理由までは分析されていないが、興味深い結果だ。
165職種の分類における1位は「リスクコンサルタント」
この調査データでは、職種を165にさらに細かく分類したランキングも紹介されている。興味がある人は、パーソルキャリアのニュースリリースのページから、ぜひアクセスしてみてはいかがだろう。
ちなみに165職種の分類では、1位は「リスクコンサルタント」で670万円となっており、実に前年から平均年収が71万円もアップしている。コロナ禍で社会が混乱したことにより、リスクコンサルタントの仕事が増えたことが要因かもしれない。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
(2021年12月27日公開記事)
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