食料品やガソリン代など身の回りの物の値段が上がっています。この機会に酒やたばこを減らそうかと迷っている人もいるでしょう。酒とたばこは税金がかかっています。酒とたばこを節約することは節税にもつながるわけです。
「とりあえずビール!」──4割は税金です
コロナ感染拡大でめっきり減ったかもしれませんが、居酒屋で席につくやいなや「とりあえずビール」と注文する光景はよく見られます。
店員が運んでくる瓶ビール、その価格には「酒税」、そして「消費税」が含まれています。ビールでは、価格に占める税金の割合が45.1%もあります。
日本酒やウィスキーを追加注文することもあるでしょう。それらにも酒税と消費税がかかります。日本酒なら18.8%、ウィスキーなら23.6%、果実酒は17.5%が価格に占める税金の割合です。
税金を考えながら酒を飲むなんて無粋ですが、気分よく酔った代償として、税金を払っているというのも現実なのです。2019年の日本の酒税の課税実績は約1兆2400億円、日本の税収のうち約2%が酒税です。
至福の1服の6割は税金
食後や仕事の休憩にたばこを吸って、至福のひとときを過ごしている人を見かけます。たばこの値段がどんどん上がっていますが、「たばこ税」のほか「消費税」がかかっています。
たばこの場合は、酒よりもさらに税金の割合が高くなっています。61.7%が税金なのです。たばこ税による税収は約2兆円ですが、そのうち半分は地方税なので、どうせなら地元でたばこを買えば、住民サービスという形で還元されるという考え方もあります。
酒やたばこは嗜好品という性格があるので、増税の対象になりやすいという側面があります。ビールの4割、たばこの6割が税金であると意識するだけで節約がすすむかも知れません。
文・高村阿木夫(現役銀行員のマネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月2日公開記事)