老後の生活を大きく支える年金。年金にはさまざまな種類があり、複雑で難しいイメージです。国民年金や厚生年金に加えて、近年よく聞くのが「確定給付年金」や「確定拠出年金」。実はこの2つ、どちらも公的な年金制度ではありません。確定給付年金と確定拠出年金、どう違うか分かりますか?
自己責任で運用する確定拠出年金
公的年金は加入が義務付けられている制度ですが、企業年金は福利厚生として企業が任意に導入する制度です。企業年金には「確定給付企業年金」と「企業型確定拠出年金」などがあります。
「確定給付企業年金」とは、給付内容があらかじめ約束されている制度です。基本的には企業が掛金を拠出して、資産運用の収益で給付を賄い、資産運用のリスクは企業が引き受けます。老齢給付は、原則として5年以上の年金払いとなりますが、一時金を選択することも可能です。
「企業型確定拠出年金」とは、会社が掛金を拠出して従業員が運用する制度です。従業員の運用の成果次第で受取額が変動するので、老後の資産が減ってしまうリスクもあります。しかし、「企業型確定拠出年金」は積立時から受取時までの期間、税制優遇が手厚く受けられます。確定拠出年金には個人型もあり、「iDeCo」の愛称で知られています。
解答:「確定給付年金と確定拠出年金」の違いとは……
「確定給付年金」はあらかじめ決まった給付額を企業が約束する制度で、「確定拠出年金」は自分で資産運用して変動リスクを負う制度です。老後に必要なお金は人それぞれ違います。資産形成の計画を今一度確認しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月3日公開記事)