コロナ禍でデジタル化が進むなど生活は大きく変わったが、学生の就職感も変わりつつあるようだ。高校生が憧れる職業はコロナ禍の前と後とでどう変わっているのだろうか。
高校生の憧れる職業ランキングを3年前と比較
高校生の人気職業ランキングを見ると就職感が変わってきたことが分かる。学研教育総合研究所は「高校生白書」として「将来つきたい職業」のアンケートをとっている。直近のものが21年8月調査、前回が18年8月調査で、コロナをはさんで大きく変化している。
2021年調査 男女総合 | ||
---|---|---|
1 | エンジニア・プログラマー | 6.7% |
2 | 公務員 | 6.0% |
3 | 会社員 | 4.5% |
4 | 学校の教師・先生 | 2.7% |
4 | 看護師 | 2.7% |
6 | 医師〔歯科医師含む) | 2.3% |
6 | 薬剤師 | 2.3% |
8 | 保育士・幼稚園教諭 | 2.0% |
8 | 福祉の仕事 | 2.0% |
8 | 運転士 | 2.0% |
2018年調査 男女総合 | ||
---|---|---|
1 | エンジニア・プログラマー | 7.9% |
2 | 公務員 | 5.2% |
3 | 教師・先生 | 4.5% |
4 | 看護師 | 3.2% |
5 | 漫画家・イラストレーター | 2.2% |
6 | 研究者 | 2.0% |
6 | 薬剤師 | 2.0% |
8 | 保育士・幼稚園教諭 | 1.8% |
9 | キャビンアテンダント | 1.9% |
9 | ファッション関係 | 1.9% |
9 | 会社員 | 1.9% |
エンジニア・プログラマーは18年でも1位、21年でも1位をキープ。IT人材は企業にとっても不足しており、高校生にとっても平均給与が高いことでもあり、人気が継続している。
ただ、21年はコロナ前に比べ3.2ポイントも下落した。公務員は2位継続だがコロナ前から0.8ポイント上昇、会社員は前回の同率9位から3位まで急上昇し3.0ポイント比率を上げている。コロナ禍で就職感が変化し、安定志向となった可能性が高そうだ。
また、18年調査では、漫画家・イラストレーター、キャビンアテンダント、ファッション関係など、高校生が憧れそうな職業がランキングに入っていた。
それがトップ10からは消え、21年調査では、医師、薬剤師、福祉の仕事などがランクを上げポイントを増やしている。看護師もポイントこそ少し下げたが4位と高位置をキープしている。
コロナは人々の生活を変えた、就活や雇用形態も変えはじめている。将来の日本を支える高校生達も、以外と現実をみてしっかりとした職業観を持っているのではないだろうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年1月5日公開記事)