どんな意味?「アップサイクル」──【ビジネス・カタカナ用語】

2022/03/06 18:45

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「リサイクル」と同様な意味と捉えられがちな「アップサイクル」。「リサイクル」は、不用品などをいったん粉々にし、製品化される前の資源に戻してから再度、製品を作ることを指します。 海外では、「リサイクル」だけではなく「アップサイクル」の考えも広がり始め、日本でもアサヒグループホールディングス <2502> やハ

「リサイクル」と同様な意味と捉えられがちな「アップサイクル」。「リサイクル」は、不用品などをいったん粉々にし、製品化される前の資源に戻してから再度、製品を作ることを指します。

海外では、「リサイクル」だけではなく「アップサイクル」の考えも広がり始め、日本でもアサヒグループホールディングス <2502> やハウス食品などが取り組みを始めました。「アップサイクル」の詳しい意味を知っていますか?

廃棄物の素材に付加価値を付けて再利用することが「アップサイクル」

「アップサイクル」とは、廃棄物の素材の再利用だけが目的ではなく、廃棄物に新たな付加価値を加えグレードアップさせた製品に生まれ変わらせることをいいます。「アップサイクル」される製品は、食品、衣料品、建造物など様々です。製品そのものを活かすため、再生時のコストも抑えられ「リサイクル」より環境への負荷が少ないといわれています。

日本でも多くの企業が「アップサイクル」の活動に取り組み始めています。アサヒグループホールディングス <2502> は、廃棄されるパンの耳をヴァイツェンと呼ばれるビールの風味付けとして活用しています。また、ハウス食品は、規格に満たないシナモンなどの香辛料をクレヨンの原料に使う取り組みを始めました。2018年度の国内食品ロスは、600万トンにものぼり、こうした「アップサイクル」の考えが広がることで、食品ロスの軽減につながるのではないかと注目されています。

「アップサイクル」の取り組みは、食品業界だけでなく、建築業界でも行われています。古い建物を含むエリア一帯を「アップサイクル」するという取り組みなどです。例えば、横浜市にある「赤レンガ倉庫」を活かした「赤レンガパーク」などが挙げられます。また、リノベーションも「アップサイクル」のひとつといわれています。

ちなみに、反対語は、もともとの価値より低いモノとして生まれ変わることを意味する「ダウンサイクル」で、Tシャツやタオルなどを雑巾にすることを指します。

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年1月6日公開記事)