ギリシャ神話に出てくるメドゥーサがシンボルのブランド、ヴェルサーチェ（VERSACE）。色鮮やかなプリント柄やメドゥーサが描かれたアパレルは、一目見ればヴェルサーチェとわかる個性的なものが多く、海外セレブにも広く愛用されています。

アパレルやバッグ、アクセサリーなどを展開するブランド「ヴェルサーチェ」の名前の由来、ご存じでしょうか。

もともとは歌手だった創業者

ヴェルサーチェは1978年イタリアに誕生したファッションブランドです。ブランド名は創業者のジャンニ・ヴェルサーチェ（1946-1997）の名前が由来です。

ジャンニは新しい試みとして、マドンナやダイアナ元妃、エルトン・ジョンなどのセレブやアーティストをファッションショーに招待しました。それまでは富裕層の女性たちが招待されることが一般的だったため、バイヤー達からは否定的な意見が出ていましたが、やがて彼のつくる独創的なショーが評価され、スーパーモデルブームを生み出しました。以降多くのデザイナーが彼のショーの参考にしたそうです。

コロナ禍で売上高は前期比14.8%減

2021年3月決算によるとヴェルサーチェの売上は前年に比べ14.8％減っています。コロナ禍で売り上げは減りましたが、アメリカとアジアでの売り上げが前年よりも増加したため大幅な減収は免れました。

ヴェルサーチェの親会社であるカプリ・ホールディングスは、2021年2月にファッションの多様性促進のための財団を設立しました。今後４年間でBIPOC（黒人、先住民、有色人種）を含む十分な教育を受けられていない人々を支援する奨学金を提供する予定です。同財団はさまざまなバックグラウンドを持つ学生がファッションを学ぶ機会を作り、実社会での経験を得られるような支援を目指しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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（2022年1月7日公開記事）